仕事上、恋愛の中にいろんな人間模様をみています。
どんな状況にも、望んでいるものが隠れています。
自己正当化と幻想化した理想が姿を消したら、
ものごとはとてもクリアです。
状況を把握したあと、
関係を清算するひともいれば、
関係を修復するひともいます。
その選択は自由です。(自分らしさの選択ですから)
関係の続行を決意したクライアントさんに対して、
アドバイスしてきたことは、
AとBの意見があって、
どちらかが正しいというケンカは望ましくないということです。
ネガティブな感情があると、
早合点ですぐ決めつけて、
相手に非を認めさせては、
自分とひとつになるよう働きがけをしがちです。
そうなってしまえばとても小さな世界です。
むしろ、
相手の話を最後まで聞いて、確認するくらいなほうが誤解が起きません。
折り合いがつかなければ、新しくCをつくればよいことです。
二人が出会って世界が広がるほうが、
よっぽどよくないですかねと伝えています。
さらにおまけは、
自分がそのスキルを持っていくことで、
今後、誰が依存・共依存者かどうか、
すぐ見分けがついてしまうようになります。
カウンセリングが終了するころは、
理性を持ち直して、
心理ゲームにハマらず、
未来を縛らない関係が、
クライアントさんの『大きな望み』になっています。
2020年以来、
理想が崩れてしまったという人にたくさん出会いました。
それは正直な言葉だと思います。
一から出直しを余儀なくされている人もいるのですから、
不安でないわけがありません。
今までしっかりしていた人でも、
大きな心が消え、
しがみつく心理や、
人を利用しようとする心理にハマり、
対人依存になりやすかったのだと思います。
見渡す限り、
自律性の問題は、窮地に立って初めて分かるもので、
順風満帆では自覚しにくいものです。
だからけして責めないでください。
この先に余裕を取り戻し、
苦い経験は、
『人格の強化』に過ぎないと思える日が来るはずです。
大きな目線で状況を把握し直すことで、
自分も他人も縛らない関係に変わっていけます。