2024年10月4日金曜日

ケース⑥・いつも自分が悪いんだと否定している

  心のメモ帳にようこそ。

このブログが皆様のお役に立てますように。  



〈ケース⑥〉・・・自己卑小の代表的ケースです


厳格な父、何も言わない母の家庭で育っています。

(アダルトチルドレンファザー、アダルトチルドレンマザーの家庭)


父親の言うことは常に正しく、

別意見を述べる空気は全くありません。

食事の時間など家族が揃う場では、

父は他者を罵るような会話がとても多くあり、

どれだけ無能か、

それに賛同を余儀なくされます。


鶴の一声。

父がヨシとするように振舞わなければなりません。


幼少期から学習にせよ、進学にせよ、就職にせよ、

○○がいい、○○なら間違いない、△△はロクでもないといった内容で切り分け、

それに従うこと以外は許されません。


過去、意見を言ったところでつぶされます。


父や母が喜ぶのでそれを選びます。

選ぶ以外に道はないとご本人はそう思っています。


いつも父の言うとおりに選びますが、

それによって不都合が起こると、

父は「お前が自分で選んだ」といって関わりません。


一緒に話を聞くとか、

悩みごとの解消に関わってくれるとかは皆無です。


何をしても「お前が悪い」という回答に終わります。


泣いて不服を母に申し立てしても、

母は父の言いなりで取り合うことはなく、

「お父さんを怒らせないように」というだけです。


父だけでなく、

周りの人が不愉快になるのは常に自分が悪いからだと、

意味づける習慣に陥っていきます。


子の尊厳を奪われ、

大切にされる体験が少なく(本人が思えてない)、

上なる者の価値に応えるときだけ、

喜んでもらえるという典型的な機能不全家族のケースです。


ひとことで「子が親の機嫌を取る・お世話をしている家庭」です。


この状況下のなかで、

’何かが欠けている自分’という意識が無意識的に強くなり

足らない自分は大切にされる価値はないと判断するようになり、

罪悪視に定着してます。


・心理的境界線の欠如

・自己愛の欠如

・自尊心の欠如

・自分の置かれた状況をうまく話せなくなる(自己表現の問題)

等の、共依存心理が育っていきます。


ここで注目していただきたいのは、

親との会話から、

常に緊張状態を学んでしまっているのがお判りになりますか?


それをベース(無意識的有行動)に、

他者の評価をそのまま上乗せし、

アイデンティティー形成を行ってます。


あなただったら、

この状況に対し、どんなアドバイスや声をかけますか?


あなたの感じ方、

あなたの考え方、

あなたの行動力にヒントが隠されてます。


紙に書いて可視化しておいてください。

そこからたくさんの案が生まれてくるはずです。


まずは紙上でもいいので、謎解き地図づくりをしてみませんか?


第三者を介入させて古い価値観に風穴を開け、

他者の評価そのものを手放していいと実践していくことです。


問題者の価値観に添わない自分や、

不完全な自分は、

そもそもジャッジする対象ではありません。

極個人的で偏狭な世界観と判断に過ぎません。


そのことを知って意識をゆっくり開いていきましょう。


・・・ひとりごとシリーズ(久々)・・・

得意も不得意も特性なだけ。

それを楽しむくらいが自己愛よ。

足らないところがあったって尊い存在。

どんなときも、

そこから自分らしく成長していく喜びを実感していけばいい。

それが健全な人生です。


・・・ヨガ道的ものの見方・・・

成長する楽しみのために『足らない部分』が誰にでも与えられている。

と、意味づけてみてください。

縛られたときは、小さな工夫と解放感で前に進もう。

マイペースでクリア(清浄の意味ね)な暮らし方を選んで生きていこう。




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2024年10月3日木曜日

客観的視点に立って読んでみてください

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誇大自己も自己卑小も、

生まれ持ってものものではありません。


ある時の体験がその人に影響を及ぼして悪い癖になっていったものです。

癖は、習慣からなるものなので、

良き習慣を上書きすればいいだけと考えるほうがいいです。


今から優しく育て直しをしていきましょう。


自己卑小の癖をお持ちの方のほうが誇大自己に比べて深刻です。


自己卑小に陥っている場合は、

とくに視野狭窄や胸部苦悶痛を持っていることが多いです。


そういう状態に陥っていると、

冷静に自分の状態やそれまでの経緯を説明することも難しくなっています。


カウンセリングでそういう方々とお会いした時は、

自分によく似たケースの人を、

客観的に視るようなスタンスを取ることがあります。


罪悪視からちょっとでも解放され、

視野が少しでも広がるようにし、

呼吸ができるようにすることによって感じ方が変わり、

問題を整理する余力になっています。


そういう下準備を忘れないでください。


自分を責めない、

責めても意味はないという視点をもって読んでくださいね。


それはあなたの自己愛のトレーニングです。


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2024年10月2日水曜日

誇大自己の自我防衛機制を持ち出すときは 虚勢を張らないと言い聞かせる術

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ここまで誇大自己を取り上げてきました。


誇大自己は、

自分を守ろうとする自我防衛機制ですから、

それを持ち出す理由をご自身が理解してトレーニングすることで、

効果が高まります。


目的はただ一つ。


虚勢を張らずに他者と関わっていく。

これだけです。


言い聞かせは、他者には見えません。

ご本人のあくまでも内面の改革です。


ただこの言い聞かせスキルによって、

自制力が培われていきます。


始めたころにはよくわからない感触を持ちますが、

不安を持ったままで構いませんので積み重ねてください。


不安は不安のままに。

一緒に連れ出して体験することです。


その積み重ねの先に、

あなたが過去の自分と比べて、

『少し』変化があったかも・・・という手ごたえを信頼してください。


内面の改革は、

一回や一日でどうなるものではありません。


内面は積み重ねの上で、やっと変化が訪れるものだと知ってください。

それが本物の成長です。


この体験が、

ずっと使っていた誇大自己での自我防衛をやめさせています。


虚勢を張って関わることをやめ、

対抗心や攻撃で他者と向かい合っていたことがやめられたら、

どんな生活になっているだろうと、

時折いいイメージを作りながらバックアップしていってくださいね。


次回からは自己卑小ケースです。



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2024年10月1日火曜日

ケース⑤・人には弱いところを絶対見せないようにしている

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〈ケース⑤〉・・・男尊女卑のケース

家族のなかで自分を庇ってくれる人はいません。

(アダルトチルドレンのスケープゴートになってます)

兄妹げんかをすると、

いつもわたしのほうが悪いという状態になってます。

長男が優先、男が偉いという家庭で育ってます。


可愛がってもらったという印象はとても少ない。

そのため自分を大切にするっとなると、

自分の好きにするってことだと思ってます。

(特権意識を欲しがるようにも待ってます)


周りには良くてしっかり者、

悪い場合は、我が強いとか気が強いと認知されてます。


対抗意識が強く反抗的でもあり、

絶対人には弱いところは見せてはいけないと思ってます。


ブログや書籍で学んでいた場合は、

自分は自己愛性パーソナリティ傾向だと自覚を持ってます。


歪な自己愛はいけないことだとわかっていても、

それをどうしたらよいかまでは掴めてません。


(このケースのように、

原因はわかっても心がすぐ変わるとは限りません。

現実的な変化のためのトレーニングをコツコツ重ねて、

行きつ戻りつしながら改善の道を進まないといけません)


周りには嘗められてはいけないと思ってる癖を捉えます。

対抗して潰しにかかるような振る舞いに手を出さないように停止します。


その一方で、

同じていて欲しい、

崇めていて欲しい、

味方でいて欲しいなど、

誰かに助けてもらいたかったかったり甘えたかったりする要望に着目します。


今までは甘え方がわからないから虚勢を張っていたと言い聞かせします。

(言い聞かせスキルは助けになりますよ)

ここが等身大の自分を受容する自己愛の学習。


ついでに弱さそのものを認めることが自尊心の学習。


攻撃するくらいなら離席をするとか、

場を改めるような実践は不可欠で、

自他を大切に扱える行為を今実践している自分を客観的に認めてあげます。

(つまり褒める)


支配への切望を相手取り、

それをしないことで公平や平等、尊厳を守る意味を体得していきます。


また、

歪んだ自己愛、攻撃性、嘘、

劣等意識、絶望感、誰にも愛されてない悲しみや空虚感、

誇大自己や特権意識など、

カウンセリングのような場所で(ただ聞いてくれる人ね)、

等身大の自分の現状を話して共有感覚を体験し、

正直に言ってもいいんだと気持ちの開示の力を育てます。


ほんとはめちゃくちゃ弱い自分があるのを隠してきたんだけなんですと、

自ら容易に開示できるようになったら力ついてます。


日頃から等身大の自分ファーストを意識するようにし、

自分のお世話を自分でするようにし、

他者に対して敵・味方で値踏みする執着を薄れさせます。


という内容です。


自己愛性パーソナリティは、

誇大自己や特権意識と深い関係があります。

そのため、

回避性依存症になっていて、

共依存者(イネイブラー)や、

恋愛依存症者とカップリングしてることしばしばです。





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