2024年11月18日月曜日

自己満足の使い方がわからない、承認欲求から抜け出せない中高年

 心のメモ帳にようこそ。

このブログが皆様のお役に立てますように。



60歳、還暦。


それ以上の年齢域に達していても、

他人からの同意が得られないと安心できないという事態が少なくありません。


10/31ブログの内容から今日のような問題へと結びついています。

8050問題、7040問題の背景に関わってます。


自分で自分のゴールを決めて、

自分で納得していくようにしましょうというと、

「それって自己満足ですよね。独りよがりで良くないことではないですか?」と、

質問されることしばしばです。


この時点で、彼らの自分軸が非常に脆弱なのが分かります。


では、一体どうなったら満たされるというのでしょうか?と、

質問し直すと「・・・???(フリーズ)」となってしまいます。


さて、この事情をあなたはどう理解しますか?


これは、

他者がヨシとしてくれないと肯定できないという意味です。


つまりそれは、

自分一人では満たせなかった(満たしてはいけない)という規範になります。


潜在意識下の規範が悪癖であることに気がつくことなく、

他者依存・規範依存性が常に行われています。


いわゆるソーシャル中心の精神作用に否が応でもなります。

ただし、集団意識を多大に持っていただきたかった社会にとっては、

大変都合が良かったはずです。


こうして経済大国を作り上げたのですから。

それと引き換えに、

なおざりになっていたのがパーソナル育成でした。


社会的地位や評価も高く、

教育熱心で家庭もそれなりに大切にしてきた人たちのなかには、

自分で自己肯定をすることなく、

他者評価でずっとやり過ごして還暦を迎えているひとたちは多々います。


ところがです。

誤算が生じてきています。

おそらくそれは時代が変わってしまったから。


頑張って素晴らしい家庭づくりを目指して暮らしてきてはいるものの、

老化で体調がついていかず、

その事情に対して、

パートナーや子どもたちからたったひと言『やりすぎ』と片付けられたり、

けしていい評価は得られない事情が家庭のなかで起こってます。


良き評価を得られるのかと思いきや不満を吐露されて狼狽し、

やり場のない気持ちをどこにぶつけてよいやら困惑します。

自分が悪いのかと戒めることしかできずに気持ちが荒んでしまうケースが、

近年増加しています。


これは、

ソーシャルスキルだけに偏ってしまったケースが、

家庭のなかでも横行した結果です。


自分で自分をコツコツと満たしながらパーソナル育成をする経験がないので、

家族の同意を得るまでいつも引かない(介入させたがる)意識で突き進みます。

同方向へと進まない限り不満は収まらない。

自分で自分を満たせないので安心できない事態があったんですね。


同意 = 承認欲求

ですから。


家族のためと思って頑張っていたけれど、

相手側からすると、

個人の領域に踏み込みすぎている事態だったのですね。


体調不良で弱ったところをきっかけに、

家族は、おのおの自分の個人領域を取り戻す行為に至ったわけです。


このように立場が違うと正義は変わります。

真実を知るのはときに傷つきますね。


ただ、

共依存病理を排除するほうがむしろ正しい関りです。


中高年層になってそのことを知ることは、

知らずに生き続けて他者に不満を募らせるようになるよりも、

ずっと良いことではありませんか。


これからは、

『パーソナル育成』に転じて暮らすと、

ご本人も家族も苦痛から抜け出せます。




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