2022年6月12日日曜日

質問回答編 : 消極性と他人を気にする行為 心で何が起こっているのかもっと知りたい

 

質問回答編です。

そもそもパワーゲームのお話は、
子育てにおいての世代間の違いからご紹介が始まったんでしたね。
赤ちゃんが成人していく過程で身に付けていくのだと、
改めて振り返ってみていただけたらと思います。

長くなるので、お時間あるときにどうぞ。

【集まった質問内容】
自分は消極的だと思います。
自分から進んでやったほうがいいとはわかっているけれど、
何かやろうとすると、
①立る杭は打たれるような気持ちになります。

自分の行動に注意しようとしても、
すぐ目の前の人をみて『どうしてそうなの?』『なんでそうなの?』となって、
②ずっとそのことばかり考えてしまいます。

相手がやってくれないと、胸の中がどんどん悶々としてきます。
③ついには腹が立ってきます。
④でも口にはできません。言えません。

どうしてそうなるのか知りたいです。

問題事項に番号を振りました。
分析については、
サロンだと、ホワイトボードを使ったりしてます。
さて、ブログでどう説明しようかと思いましたが、
ちょっとチャレンジしてみますね。

スタートは、赤ちゃんとお母さんを思い出してください。
乳児期の心理は母子一体化になっています。
自分の心の不満をかなえるのは母親です。
これを図式にすると、
母< 子  子どもの保護と甘えの要求を満たす

幼児期に向かうまで、
肉体面はというと、
食事も手を伸ばして口に運ぶようになるし、
歩行も可能になって動き回っていきます。

行動範囲を広げていく子どもに対して、
過保護・過干渉をしてしまう両親がいます。
これを図式にすると、
母 >子  子どもの中で母を広げる 子どもの心理に介入しすぎる 

この心理はそもそも親側の『不安』が発端です。
不安なまま子どもの前にいつも立つので、
子どもも分離不安をつくります。
通園が始まるころ、
母親から離れられなかったり、ぐずるような振る舞いをします。

母親は、自分の過保護や過干渉がそもそもの原因とは知らず、
その後もずっと、イイ子にしなくちゃと、
子どもの成長に口を挟むような行為に及びます。
自分の意見の前に常に誰かがいます。
他者の存在が膨らみ続けるのです。
これを図式にすると、
>子  大人が自分の安全や人生を決めてくれる

進路、就職、結婚観にまで口を挟んでいく親御さんもいます。
そのころにはもう心の中で自分をとるか、
それとも相手をとるかとなったとき、習慣から相手をとるようになってます。

心理面は、幼児期の頃をそのまま持続しているというわけです。
心は誰かの存在をつねに必要とし、自分を出すことが怖くてたまらないのです。
これを図式にすると、
他者 >自分  他者の意見や価値観が自分の人生を決めてくれる

①出る杭は打たれるような気持ちになるのは、
過去の投影です。
記憶がそうさせます。

②自分より他人の行為がどうしても気になるのは、
他人の考えが自分の理解の範疇を越えているためです。
同調してきた習慣から、
同一でないことに気を奪われます。

③気分が悪くなるところは、
パワーゲームに火がついたのです。

心理的未発達のケースは大人になると、
他人の中に、
自分の保護と甘えの要求を認めさせようとするようになります。

これを図式にすると、
《幼少期》 母 >子 抑え込まれた立場で憤りが溜まってる
  ⇓
《大人》  他者<自分 他人を必要としながら 他人の中で要求を通したい 

最後に④の言えなくなった理由ですね。
幼児期の心理に遡ったからです。
一度は怒ってパワーゲームになりかけましたが、
ふと上下関係のことがよぎり、
置き去り不安から、しがみつきのほうが強くなったからです。
これを図式にすると、
他者 >自分  他者が自分の安全や人生を決めるんだった
嫌われたくないという理由が一番多いです。

どうでしょう?
一連の心理の動きは見えてきましたか?

消極性を残しているほうが情緒が不安定になりやすく、
辛い毎日になりやすいのではないかと思います。



今回のような未発達の問題を取り上げて改善しようとする際は、
しつけの違いを参考にしていただきたいのです。

笑顔で見守りながらやらせていく経験に取り組むこと。
早い話、乳幼児から実践するのがおすすめです!(^^)!

本人の意思を尊重し、
自分でやる機会を増やしていきます。
これを図式にすると、
母 | 子   子どもとの間に境界線を引いて少しずつ手を引いていく     

足らないところにヒントを出すくらいのほうが、
自分の頭を使って意見を創っていきますよ。
ハートフル、ユーモアは栄養です。
保護者がいつまでも保護者でなく、
援助者(サポーター)に立ち位置を変えるほうがいいのです。

思春期の反抗期は、
自分の心から他人の価値観を一旦追い出そうとする行為です。
これを図式にすると、
母< 子   自分なりの考え方があります どうか気づいてください!

ワガママで青臭い部分はあっても、自己確立をしようとする挑戦ですね。
なので、反抗期がない「いい子」ほど危ないのです。  

暴力的や異常な反抗は、
それだけ誰かが子どもの心理の中に入り込んで押さえ過ぎた反動です。
こちらもパワーゲームに依存するようになっていきます。

批判をする目的ではなく、
子どもが何を目的にしているのか、どうしたいと願っているのか、
聞いていくことが必要です。
子どもはまだ言葉足らずですから、言葉の援護も必要です。

依存も反抗も超えて、
自分で磨きをかけながら話を通す・話が通る経験が必要です。

対等、公平な交流(I am ok. You are ok)に収拾していきます。
意見のズレは当たりまえ。NOを言うのも権利のうち。
肯定的な感情のまま交渉すればいいことです。

行動の積み重ねが消極性を弱体化させていきます。
経験だけがその人の本当の実力になります。

ここまでお読みになられた方は、過去を想起して比べていらっしゃると思います。
ハッキリ言ってしまうと、
親の未熟さがあなたの消極性をつくり出しています。

だからといって、今親を巻き込んでもらちが明きません。
境界線を引く訓練をしてください。
ここは、あなたがあなた自身の親になるほうが賢明です。
もしくは、専門家についてもらって心理学習をすすめることです。
自分で磨きをかけながら話を通す・話が通る経験を、
誰かと行ってください。

保護と甘えの要求を片づけるには育て直しです(^^ゞ
心は成長します。

最近、よくクライアントと、
『楽に苦あり 苦に楽あり』が話題になります。
意味がわかっていると使い勝手が良いようです。
心の支えに使ってください。


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