2017年2月9日木曜日

怒りの抑圧がきっかけになっている


「見捨てられ不安」は、全員味わうものでもあります。

これは、母子一体化から母子分離化を確立するための経験だからです。

心理的に自立していくためには必要なこと。

自分の心情に適切な表現を与えて、生きていくことを可能にしていく基本です。


この見捨てられ不安や万能感への侵害を受けて、

初めて怒りの生理的感情を自覚するのです。

いずれは、以下に繋がります。(児童期後半や思春期)

・怒りの主張の度合い

・怒りの感情を抱えて一時的に持ちこたえ、別の形で昇華する

・自分の感情に不安にならないようにする

・相手が理解しやすいようにする表現を見つける

・不利益にならない表現を身につける

ね、必要なことでしょ。個性の土台です(*^^)v


幼児期の怒りの学習は、私もOK。貴方もOK。尊厳を維持することに繋がります。

この学習は避けて通るわけにはいかない!

幼児期に感情的な抑え込みをしている養育者は、

抱える度量が少ないから。抑えてもらうことが楽だからです。(内面的)

世間体を気にして、不適切な対処を行っています。(外面的)

幼児年齢に、大人のような理解など出来るわけがない。

出来ると思ってのことなら、親の幼児性万能感が、

見事にしつけに反映されています。



この怒りの取り扱い方を学ぶときに、

もっとも悪影響を及ぼすのが「抑圧」です。

親の強い抑え込みは、脅迫と同じです。

子どもが自分の怒りの感情をキャッチして、安全に処理をすればよいモノとの感覚がつく前に、

強い脅しが掛かると、

本来の子どもの発達からかけ離れてしまいます。

子どもはおとなしくはなりますが、怒りの感情が渦を巻き、

いずれ、以下のようになります。

・一見おとなしくて従順な良い子

・怖いから言わない

・言ったら余計に叩かれるからやらない

・人との親密な関係を避ける

・逆に執拗に依存ししがみつく

・親の顔色を見て行動する

・怒りの表現が不器用(他罰化)

回避や依存性、両価性の複雑な愛着行動のパターンに発展します。

つまり育児がしにくい状態にしているのは、明らかに親なのです。


子ども達は、

直接的な言葉による「言語的コミュニケーション」も、

態度や表情などの「非言語コミュニケーション」も、

不適切でグラングランなパーソナリテイになっていきます。

抑圧が身体化すると、心身症が発症します。

夜尿症、チック、喘息は代表格です。

また、刺激物への興味、危険行為、悪戯などへ依存していきます。

いずれは、ゲーム依存、登校拒否やいじめ、適応障害や気分障害などの原因になっています。


人間はどこかで自分の感情を、表現しないと生きられないイキモノなのです。

外へ向かうか、内に向かうかの違いなだけ。

人として生きていくのだから、

心の仕組みを社会全体が学んでいくことが必要です。

日本人の良い気質である「繊細さ」が、

時代の中で「神経質」に変わってしまったのは、とても残念でなりません。










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