嘘だって、初めから上手だったわけではありません。
子どもの嘘は、可愛いもの♡
そんな小さな嘘のうちに、子どもの心をトリートメントする必要を疎かにした、
大人にも責任があります。
家族はあれど、誰にも愛情を注いでもらっているようには思えず、
関心も向けては貰えていない。
寂しさと苦痛の中で、覚えた最良の手段が演技だったのです。
生き延びるために、
人を観察し、
その話し方や考え方、振る舞いを真似していくことを覚えるしかなかった。
皮肉なことに、
演技性パーソナリティ傾向の方にご両親についてお聞きすると、
二面性を持っていて、
内と外での顔が全く違うことが多いのです。
外ではとても社交的であったり、魅力的な優しい人を演じています。
親の態度や振る舞いをコピーしていただけ。それが発端だったりします。
また、親が離婚結婚を何度も繰り返しているのを傍でずっと見ていたり。
母より女、父より男。
そんな場面にも遭遇しています。
やり場のない思いを黙って抱えて苦しんでいたり。
親は自分の保身が最優先。子どもの心親知らず。お構いなし。
演技性には、環境がモロに影響していることが多いです。
もっと人の心について深く考える必要があります。
養育が、子ども本位ではなくて、親本位。
親の自己愛を満たすために、子どもの思いや感情を二の次にしたツケが回ってきています。
これは、近年著しく表面化しています。
精神科の診察を試みても、翌月や数か月待ちの状態が普通です。
なぜ、こんなにも豊かな社会なのに、心身における問題は増え続けているのでしょうか。
社会全体で、もう一度「心」について考えていかなければならない時代に入っています。
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