2016年11月25日金曜日

無条件の愛が作られにくくなった背景①


折しも色々な人間模様を取り上げたドラマが賑わっています。

戦後、高度経済成長で近代化が進み、家族の在り方も、社会の在り方も変わりました。


物や人への向き合い方がかなり違っています。

核家族や物質至上主義的に変わっていく社会の中、

ひと塊の方向性に嫌でも向かわなければならなくなったことで、

自己開示がむしろ難しくなってしまった背景があります。

比較・競争・優劣の中で、勝ち組負け組などとの言葉も出回りました。

ゆとり教育の前は、「詰め込み教育・偏差値教育」とも言われていましたね。


子どもへの接し方が、躾ではなくて押しつけになっている背景が起きていました。

早く自立させるための英才教育や、お受験など、

大人の心を満たす、支配的な同一視であることにも気づけていない養育環境。

このような教育の対象者は「ベビーブーム」と呼ばれた年代です。

アダルトチルドレンや摂食障害、燃え尽き症候群、うつ病などの心身における問題が、

社会に多く取り上げられるようになった年代と、皮肉にも一致しています。


子ども時代に、子どもらしくあることを許されなかった人たちです。

その年代の方のお子様方が、、

今度は適応障害や人格障害、心身症、新型うつ病が増大しているという状態。。。


これは、子どもが親に愛情や関心を求めても、返答が的外れ。

親の喜ぶことをした時だけ、応えてくれる。

言葉の発達がままならない時期に、親が子どもの心情をくみ上げることをしない。

だんだんと、子どもは傷つくことを回避するために、

感情を抑圧し、自己開示をしなくなっていきます。

その代わりに、親の顔色を始終伺い、親の条件を呑みこんでいくしかなくなります。

基本的信頼感や愛着の欠如。無条件の愛の存在は感じられない。

家庭の中に安全基地もない。見守られているようには思えない。

頭が理屈で感情を過剰に抑え込んだ代償とも言えると思います。



これらは、養育した側が最も反省しなければならないことです。

心の仕組みに関わる情報があまりにも少なすぎたのかもしれません。

でも今は違います。

情報は手を伸ばせば、専門分野に値するモノも身近にあります。

活用しないとね。

人の心は、人生の土台です。

今、自分でメンタルヘルスを行えるお歳なら、

心の痛手を癒し、大人な心になる事を選んでください。

心から願います。





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