2018年2月15日木曜日

自我は私を丁重に扱えと思っている

「命根」がある人間。

その命を守るために、

自我意識が作られる。

そして全身を使って、

自我意識を守るために表現することを覚えていく。


それが場合によっては、問題行動だと知らずに。。。。


だから、私達人間は生涯お勉強が必要なんです。

それは、ナイフを持った時に、

人を殺す道具にもなれば、

唯一無二の芸術品を創作する道具にもなるのと同じ。

ナイフが決して悪いわけではない。

これにも似て、

心を扱う人間の識別力(思考・精神構造)に、

全てがかかっている。

とても大事なことですね。


「境界性」と「自己愛性」の問題が、

未解決のまま大人になっている場合、

感情の表現が抑制できていません。

だからどんどん表現が不器用になっていく。


平穏・安穏・安定とは程遠く、

積もり積もった不快感情を一人抱えて、

誰かにどうにかしてもらいたくなっている。

それはまるで両手でたらい一杯の水を、

タプンタプンさせながら、歩いているようなものです。

ぶつかれば、自分も他人もずぶぬれにしてしまう。

本来は気づいて早めに抜く必要があったのです。

でも、心の精神構造は形あるものではない。

そのため行動してはじめて顕現する。

黙ってそこにいたなら、ほとんどの人は潜在意識の有様などわからない。

だから、非顕現なるモノの動きを観るには、

熟練の技術が必要になります。

それゆえに古来から難しいと言われてます。


人間は幼児期の発達段階で、

自分の肉体や容姿に自惚れすることを覚えます。

ナルシシズムです。

子どもらしい守り方ですね。

万能感を利用して起こることです。

これがそのまま残っていて、

不快感情とタッグを組むと、

欲求不満を解消すべく、

とんでもない企みを作っちゃうのよ。

エゴが暴走しプライドがやたらと高くなる。

そのプライドと理想のテーマパークを維持するために、

変な精神構造になって自分を守っていく。

それがいわゆる「特権意識」なんです。

攻撃しても、支配をしても構わないとまで思わせていく。

毒なんですよ、これは。


発散パターンの代表は、

外部(社会環境)で抑圧した場合は、身内で発散。

身内で抑圧した場合は、外部で発散。

強者の前で抑圧したら、弱者の前では発散。

人生の前半が抑圧なら、人生の後半で発散。

思春期に反抗期が出来なかった人が、大人になって反抗して発散。

認知・抑制機能が脆弱になる老年期の介護が必要な時期になって発散。

こんな感じ。


また、

すぐ攻撃する人は、

「私(僕)をもっと丁重に扱えっ!」て、心で思っているのです。(←ポイント)

すぐ被害者的になる人も、

「私(僕)をもっと丁重に扱ってよ!」って、心で思っているのです。(←ポイント)

動と静に分かれていますが、

やっぱり「自己愛性」にどっぷりつかっているだけです。

表現が違っているだけ。


具体的な例を。

言動にヒントが隠されてますよ~

「本当は○○だと思うんですよ」(←被害者立場で一旦正論もどきを訴える)

「君が○○だから、私は怒っている(悲しんでいる)んだ」(←被害者立場)

「君(上司・部下・同僚・近親者)の○○が問題なんだ」(←他責と優越意識)

「あの時○○してくれていたら、こうはならなかったのに。」(←罪悪感の植え付け)

「だから、私(僕)は言ったでしょ。」(←特権意識)

って、感じじゃないですか!?

罪悪感を巧妙に利用して、

他責の連続だと思いますよ。


これを、

「君が私を、もっともっと丁重に扱ってくれないと、

分離している感じがして心が過敏に動いちゃうから安心できないんだよ。」(境界性)

「君が私を、もっともっと丁重に扱ってくれないと、

私は貴重な存在じゃないかもと脅かされて超不安でたまらないのよ。」(自己愛性)

と、入れ換えしてみてください。

関心が欲しくて、安心が欲しくてたまらない状態なのが掴めますか?

命(自我意識)の安全確保を、強く望んでいるのがわかりますよ。

アッそうだ。

混雑した駅で人とぶつかっただけで、

突然語気を荒立てて、怒っている人を見たことないですか!?

謝っても虫の居所が治まらずに、ずっと激高していたりする人いますでしょ。

まさに、境界性と自己愛性の問題がわかりやすく出ていますよ。

「丁重に扱ってくれないと、私(僕)傷つくんですよ」ってことです。


これからは罵倒、誹謗中傷、暴力的、高圧的、

感情の激流や被害者面などの行為を目の前にしても、

落ち着いて対処が可能になるかもしれません。

(訓練です)

慌てずに対処していきましょうね。

貴方の肩の荷が少し軽くなることを祈っています。


原因が見抜ける余裕が出来たら、

次のテクニックは、

巻き込まれた側が、

まず「境界性」を確立しておく。(←フェンスのイメージ使ってください)

むやみに境界性を崩して、

大慌てにならないようにするのが大事なんです。(←扉を開けない、許可制のイメージ)

相手と自分の感情を、むやみに刺激しないこと。(←ポイント一呼吸ね)

内なる感情の波を制覇しましょう(*'ω'*)


巻き込まれた側が、

心理的にすぐ劣勢に陥らないように、

心の状態をキープすることがポイントです。(←支配・主従のカプセル化にならないイメージ)

今日はここまでね。






写真 mripp



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