2018年3月4日日曜日

優位でないと安心できない精神構造




ナルシシスト。

この語源はギリシャ神話です。

湖面に映る自分の姿にうっとり惚れこんでいく主人公。

そんな物語から飛び出してきたのが、この言葉です。



自意識過剰になると、

容姿や体形、

さらには学歴や職歴、経済事情、

社会的地位など、肩書も含めて自分をアピールしていきます。

テーマパークの主として君臨することこそ、

安住の地って感じですね。

空想の暴走。


人には等身大の自分を忘れて、

華美加飾された自分を理想像として持ってしまう本質があります。

これも幼児期に覚えます。

これを、成長過程で修正していければいいのですが、

それが出来ないで大人になると、

やはり人を巻き込んでいく問題行動をする厄介な性格になります。


裕福な家庭で育った幼少期が影響して、

ずっとちやほやされたくて仕方がないとか。

可愛い可愛いで育ってしまっているとか。

凄いねって褒められた高揚感が忘れられないとか。

幼児期のナルシシズムの残骸を手放せないでいると、

特別扱いを周りに求めていきます。


例えば、

「過去の栄光」にしがみつくタイプに見られる行動をあげましょう。

幼少期に親が羽振りが良い経済事情で、(←バブル期)

親の功績と自分を勝手に重ねて、

実力と勘違いしていくパターン。(←親の七光り)

子どもの頃に描いた理想像(イマーゴ)に囚われて、

現実と幻想的願望を混在させていきます。

再現を求めて役者を求める。

職場、恋愛、結婚生活で、派手に実現しようとする。

しかし理想と現実のズレに耐えられないから、

人を巻き込んで攻撃・支配を繰り返す。

呆れた人たちがソッポを向いても、

諦めるわけにはいかない。

だってそれこそが安心だから。

理想郷を求めることをやめられない。


相対して、

会社経営者が身内でずらっと揃えられていて、

横暴な振る舞いと仕打ちを受け、

つらい状況に巻き込まれてしまったケースは、

けして少なくないですね。

特別扱いや贔屓には、

人を狂わせてしまう媚薬みたいなものがあるのでしょうね。


自分は高い評価を受けるに値する価値があると、

思い込んでいるため、

社員が使用人扱いになっていたりします。

経営者という立場を利用して、

就労条件とは程遠い出勤状況が見逃されていたりする。

仕事は部下に丸投げで、報告のみで済ませていたり。

他にはタイムカード打刻後のサービス残業の強要。

しかし、

部会会合、職員会議では、しっかりできた経営者として演出する。

自分のプライドが他者との弊害になっていることに、

本人だけが無頓着。

内部告発や労基の査察で発覚するまで、

やめられなかったりする。


このタイプは正直、気づけないことの方が多い。

自己愛性人格障害のところでもお伝えしましたが、

「自分は間違っていない」というマインドコントロールが、

強固であればあるほど、

人は反省など出来ないイキモノなのです。

人間の脳って怖いわね。


酷い所に就職してしまったなと思ったら、

・その会社に所属する意味を自分なりに持つこと。

・受け流す術を持つ。

・境界と限界は自分で引く。

・心理的自立をもって、経済事情に立ち向かう。

この辺は難を逃れるスキルですね。



と、言うことで明日は、

自分自身が人を巻き込む行動をしていることに、

なぜ気づけないのかって目線でやってみましょう(*'ω'*)





写真 Rya pie





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