2019年12月6日金曜日

現実を選択するより理想と同一化を選んでしまう癖

意識拡散に焦点を当てます。


意識が拡散するとは、

ご自身の頭の中で考えを生み出すと言うよりは、

外にある対象物を参考にして同一化することです。



では意識を拡散させないとは、

一体どのようなことなのでしょうか。


理想の対象物のように振る舞ったり、

考えをそのまま真似たりしても、

至らないところが出てきます。

私たちは理想化と失望を経験しながら、

「本当の自分とは!?一体どんななんだ!?」の疑問に、

自分なりの答えを出していきます。


心理学者エリクソンはこの作業を、

他人の影響を受けて振る舞ったりする行動から少しづつ離れ(同一化)、

自分が自分の主人公になっていき、

自分を経験から形づくること(同一性)としてます。


この決定プロセスは非常に大きなエネルギーを必要とします。

最後の決定はすべて自分ですから自己責任を負います。

人のせいに一切できません。

またその形づくったものは経験ごとにさらに研磨されますから、

理想の状態など程遠いいことを身をもって知ります。


この忍耐を要するプロセスの中で、

正真正銘の自分、社会的に役立つ自分、自分の実力など、

等身大の自分を獲得していくのです、


その作業は孤独なものでもあります。

たとえどんなに周りの人がいようとも、

最後はたった一人で失望そのものを肯定・受容し、

経験を糧に前進して立ち上がっていく作業ですから。


このプロセスに耐えきれない人は、

どうしたらいいの!?の連続です。

自己決定を他人に任せたり、

言いなりになったり、

人の評価で納得し理想を維持していると思い込むようになります。


結局はこの作業で、

決定を先送りにして生きてしまうのです。


決定プロセスから逃げ出すと言うことは、

「自分」から逃げ出すことになります。

自分で自分を拠り所とする判断が出来なくなって、

ますます自分がわからなくなっていくという仕組みです。

つまり自力で形づくれてはいない。ということなのです。


きっとやれているはず。

だって周りがイイって言ってくれているもん。

非現実なアイデンティティーを自分だと思い込んでしまいます。


「アイデンティティー拡散」を掴めていただけたでしょうか。

癖から育成されてしまうのですね。

ってことは、

癖を外して自己決定プロセスをどんどんやっていくことで、

アイデンティティー再体制化は叶います(^^ゞ