自己への評価が著しく変わる出来事に直面する、
そうしたことは精神性を高めていくチャンスです。
早くに気づいて切り替えたほうがいいです。
社会性だけでは個人を見失う可能性が高いです。
今世社会の一員として立派に役割を果たせればいい。
という設定だけで一生を終えようとすると、
社会の第一線を退いた後が、
あまりに長い時代になりました。
自己の存在意義をどこかで見出し直す必要がある時代です。
そこで必要になってくるのは「精神性」ですよ。
老人ホームに従事した経験上、
これは外してはいけないことだと思ってます。
精神性がないと、
役に立たない。もうおしまいだ。早く死にたい。
社会に身の置き場がない。
そう言った言葉が当たり前のように口から出てきてしまってます。
役割があることが自分を証明しているのだ。
その考えに留まっていて、
自分で自分の存在を役割と切り離して支え切れてませんでした。
今「暴走老人」と題してテレビで取り上げられてましたが、
感情の抑制機能が低下し怒りを処理できず、
衝動的に噴出し他人にけがを負わせてしまったり、
過去の栄誉に身を寄せずっと高圧的な行為を繰り返したり、
はたまた訪問介護や職員に対して、
残り少ない人生何をしても構わないだろうと、
エロ行為を行ってしまうなど、
欲を抑制できない出来事が諸所発生しています。
全ての人がそうなるわけではありません。
老化によるものではなく、
人格の育成段階とこれらの行動は深く関わっています。
社会的役割=評価の高い自分=人格成熟者
とする神話は崩壊してます。
これを掘り下げます。
アイデンティティーを持って生きていると思っていても、
その形はどこか限られた範疇の経験で形づくってきたものです。
経験違いは人生で避けられない定め。
そういった条件の中で生きている私たちは、
観る目を培えていなかったりします。
偏見で自分を捉えていると知らなかったら、
とても危険なのです。
こうしたお勉強をしておくか否かで、
人の精神性は随分と違っていきます。
どんなに小さな出来事でも、
不快になる出来事なら、
自我を何度も見直すチャンスと教えているのが精神性です。
避けどころ、
忌み嫌うものではなく、
最も精神性を培うに適した学びの場としてます。
感情をどのように扱っているか。
欲動をどのように制御して生きているか。
窮地に立った場合どのように自分を支えているか。
役割の前に人間であることをよく教えていて、
どんな人間がその役割をするのかが問題であるとしています。
社会性ではどこか、
ご自身の精神力に寄って立ってというよりは、
抗うことのできない集団規範、
予め定められている選択肢や情報を、
ただ受け止めておくに留まっている人が多く含まれてます。
日本人の気質上、
皮膚自我が異常に発達していて、
与えられた情報を受け取るに留まることが、
もっとも安全かつ自然だったんだと思います。
それが役割を得る近道だったのかもしれません。
これからの時代を生きる私たちは、
社会的役割、対人的な評価に留まらず、
もっと大きな視点に立って、
人を学んで自分を守る必要がありますよ。
役割を一時的に見失うことは絶望ではない、
失敗や失態は成長のために必要なハードルであると心得て、
人格の中核（人格者・精神性）の教育へシフトする時としてください。
あなたがあなたらしくなる邂逅。
と考えを改めていくことをおすすめします。
そうした新しい学習が、
ふとしたきっかけになり、
正気に戻って、
病気が吹っ飛ぶことが起こりますよ～
＊孔子の言葉＊
吾十有五にして学を志す
三十にして立つ
四十にして惑わず
五十にして天命を知る
六十にして耳順う
七十にして心の欲するところに従いて矩をこえず
＊アーユルヴェーダ（ヒンドゥー教）の人生の四住期＊
学生期ーーー知学や経験をどんどん学び修得していく時期
家住期ーーー家庭などを持ち最も家業などで忙しい時期
林住期ーーー社会的なものを手放していく時期
遁世期ーーーこの世への執着を手放して巡礼していく時期
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