昨日の続き。
昨日とは真逆、不健全な家族システムのご紹介です。
親側は、
子どもの甘えの欲求など許しません。
出来ないことは恥ずかしいことだと教え、
すぐ片づけなさいと指導します。
本当はこうあるべきだと要求を突きつけ、
そうあらねばならないと強迫します。
真面目で厳格な親は、
甘えの欲求などを叶えたら、
一体この先どうなるかわからないと思ってのこと。
子どもは不信者扱いです。
さて、子どもの心で何が起こっているのでしょうか?
第一段階。
ズバッと切り捨てられて恐怖心を味わってます。
つながっている感覚、
見捨てられた感覚、
置き去りにされた感覚が襲っています。
切り捨てられては困りますので、
自分の欲求を抑圧せざるを得ません。
第二段階。
親の望む自分でない姿を罪悪視するようになります。
自分であることに不快な感覚が生まれます。
これでは心が落ち着きどころではなく死活問題です。
親も恐ろしい存在ですが、
本来の欲求を持った自分自身にも恐れをなします。
第三段階。
一目散に疑似成長を遂げる必要があります。
なりきることが自然になります。
それ以外の安全策が浮かびません。
心に憂いと恐怖をたくさん持って健やかな成長が出来るでしょうか?
優しさと愛情を心に育てるどころではなく、
心を覆い尽くしたのは義務と責任です。
自分の甘えの欲求は後回しにされ、
潜在下でドンドン積もっていきます。
まだ続きがあります。
第四段階。
心の奥深くでは、
目の前の物ごとから退いて行きたい欲求(退行欲求)を抱え、
でも、表面上はやらねばならないと自分を強迫していく。
強迫症状が定着します。
生きることは辛いこと。
成長することはもっと辛いこと。
いつの日か心の奥底の欲求を全部受け取って、
叶えてくれる人に出会えることを強く望んで大人になっていきます。
親が口で『あなたのことを愛しているから教えるのよ』と言ったところで、
恐怖は消えません。
問題は、
第四段階が、
後のパートナーシップ、家族運営、子育てに大きく影響することです。
今、ブログを読んで該当してるかも?と思ったら、
自分で自分を肯定し成長するトレーニングがおすすめです。
苦しみを増やす道に行かないように、
甘え損ねの問題を恥ずかしがらないでください。
誤解は解いて、
行いを別の改善した行為に変えていくだけです。
弱さも、脆さも、狡さも、幼さも認めるささやかな時間は、
自分自身の甘えの欲求を直接的に満たしている行為ですよ。