就学すると本格的な集団生活が始まります。
今までの生活スキルがバックアップになっていると、
自己主張、自己表現による関わりが楽しくなります。
母性的側面が優先だった心理状態から、
父性的側面のほうが前面に出て、
「社会化」が発達します。
他者とのふれあいで摩擦もありますが、
それがルールの洗練に役立っていきます。
こういうときはこうなんだ。
こうあるべきなんだ。
ちょっと主張が強くなります。(これは自然)
より大きな集団に入り込むことで、
集団優位になるからです。
集団に馴染める自分というのが課題なので、
仲の良いお友達があるということが、
心の安定に役立っていきます。
自分と他者が同じようにするということに、
全精力を注ぐような感じです。
友だちの多さが自信そのものというイメージ。
この時期に集団に溶け込めないとなると、
心にとって大きなダメージになります。
ここまでの心理発達面に問題があった場合、
集団そのものに馴染めないという状況や、
友だちに対して超自我意識(検閲する意識)になる傾向や、
自己主張することなくただ従順になるという傾向に至りやすいです。
表立って問題がないように映る場合でも、
問題が潜むため潜伏期ともいいます。
心育は、
全員一律の教えでは育たないという理由や、
長丁場と言われる理由ですね。
先生受けのいい子、
いつも成績優秀な子が、
実は、
心理的問題を抱えた子だったり、
いじめられる子よりいじめる子のほうが、
家庭や心理問題を抱えている子だったりと、
難しい問題が数多く潜伏します。
児童期は、
本格的な社会化のスタート時点に過ぎません。
それ以降も、
長い集団社会生活のなかで、
たくさんのフラストレーションを体験しながら、
いかにして、
自己表現・自己主張につなげたらよいのかを、
各自が学んでいかなければなりません。
上手く心理発達課題が乗り越えられないと、
退行するようになります。
(ブログで過去ご紹介してきたもの)
簡単ではありますが、
トレーニングに役立つ発達理論の内容を、
これで締めくくります。
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