素朴な自己愛の欠如、
青年期の二回目の愛着形成の課題を乗り越えていないと、
個人の主体的な倫理観が育ちません。
個人を軸に判断できにくいということは、
何を基準にしているのかというと、
他人から与えられた価値観や判断基準を利用しているという状況です。
例えば、
子育ての最中に、
『周りの人に怒られるから、それはダメよ』とか、
『みんなと同じがいいのよ』とか、
『先生の言う通りにしなさい』とか、
『みんなやっているからやるのよ』とか、
『昔はこうだったのよ』とか、
『決まりだから』とかの説明にいつも留まっていて、
それが危険だからとか、
自分がそれをしないことでどれほど困るなどの根本に、
まったく触れない教育を見たことがありませんか?
実はこれ、
昭和生まれの人たちが、
家庭のなかで行っていたしつけの内容です。
押しつけ教育。
主体的倫理観が育っていない状態のまま青年期で結婚し、
そのまま子育てをしていて、
「こうあるべき」という外からきた借り物を伝えるだけの状態になってました。
アイデンティティーが曖昧な夫と妻の間に生まれた子どもは、
外からきた規則や価値観を、
親からただ伝えられるだけの教育のなか育っていて、
それを見本や参考にして、
自己を確立するのはとっても困難だったのです。
外からきた借りものを伝えるだけの教育は、
それ自体が非常に弱々しいもの。
これを世代伝搬といいますが、
そうした家庭で育った平成っ子が、
駆け込んでくるのが現代のカウンセリングルームの実態です。
青年期までに、
親から伝えられた内容をただ受け取るのではなく、
いったん壊して、
自分でもう一度つくり上げることで、
個人の主体的倫理観を育てる必要があります。
その体験のなか、
自分との調和、外部との調和が確立していきます。
自分を拠り所として人と関わり、
リスクに直面しても対応していけるようになっていきます。
一応自己愛の欠如については終わります。
いかがだったでしょうか?
乳児期の素朴な自己愛と、
青年期の二回目の自己愛の育成。
二段階構造になっていて、
私たちを一人の人間として成長させてくれます。
どんなコースを辿っていったらよいのか、
先が見えるほうが楽しいですよね。
ぜひトレーニングの参考にしてください。
わからないひとは、
わからないままに終わらせないでください。
アイデンティティー拡散状態のひとは、
講習会やグループ参加だと、
『そのうち頑張ります』の声だけに終わり、
根本的な問題にまで手がかからないことが多いです。
個人の心理発達については、
もう一度積み上げ直しが必要なので、
個別のカウンセリングをお勧めします。
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