2018年9月12日水曜日

愛着の剥離が積み重なって人間不信



境界性パーソナリテイ障害を持っている人が、

感情の激流に呑みこまれていない時、

お話を伺っていると、

とても辛い過去のしこりから、

言えなかった思いを語ってくれます。


せめてパートナーには、

自然なままの気持ちを出したらどうですか?とお聞きすると、

・だって言えない

・きっと言ったら嫌われる

・どうして言えるんですか?

大体そうなるんです。


幼少期から、

一番身近な人が彼らを苦しめていた背景が、

その言葉ににじみ出ています。



子育て中の方は興味を持って読んでください。

小さな子どもは思考が発達していません。

そのため親の表情や態度を、

快不快の判断材料にして、

沢山のことを集めては処理していきます。


側にいる親御さんの表情が笑っていたら、

大丈夫なモノ。

険しい怪訝そうな表情なら、

イケないモノ。

そんな判断から始まっています。


ここで的外れなことをやってしまうと、

それが子どもの判断材料にもなるわけです。

情緒不安定な養育者と一緒に居た場合は、

その表情にいつも振り回され、掻き乱されます。

このような状態だと、

子どもは大きくなっていくうちに、

大きなずれを持つことになります。


それから、

親を庇護するようにもなる子もいます。

味方になってあげようとするのね。

親を保護する立場になろうと頑張ります。

それにこともあろうか、

親がありがたや~とガンガン相談する人は、

やめましょうね。

これ機能不全家族です。

重たい親。

子どもにぶる下がる親。

毒親にまっしぐらです。


そんな子どもの優しい思いが、

あだになる日が突然来る。

嫌な大人の世界を視る羽目になります。

その代表が、

親の裏切りです。


子どもは常日頃、

親の顔色を視ていますので、

親の「好きな人、嫌いな人」をよく知っています。

親の顔色が好きな人と嫌いな人では、

まったく行動が違うことをも熟知しています。


そこへ嫌いな人が現れる。

子どもは親を庇護しようと嫌いな人をけん制します。


ありがちケース。

・亭主

・亭主の両親

・親族の一員

・ご近所さん

・ママ友とか

だったりする。

すると、

気まずくなった親は、子どもをひどく叱るのね。

これは代表的な裏切りケースです。


パートナーとの不仲やいざこざ、

自分の親や姉妹や兄弟間の確執、

ご近所さんとのやりとりやら、

比較競争からくるコンプレックスの解消に、

子どもが巻き込まれていることが、

少なくありません。

貴方はどっちの味方なのとばかりに、

小さな年齢から子ども戦士にされている場合が、

結構あります。


親の心情は勝手なものです"(-""-)"

子どもに大恥をかかされたとか、

しつけがなっていない親と悪評がついたと思い込み、

劣等感から子どもがどうしても気に入らない。

自分の心配ばかりを気にして、

子どもの気持ちを汲もうとしません。


怒って責め立てるだけ。

強烈なショックを子どもの心は受けています。

愛着の剥離がこれで起こります。

信じていたものから裏切られる感覚。

胸の辺りをベリッと、ビリッと破られるような痛み。

愛される価値がないと思えてしまう仕打ち。

痛々しい経験が記憶されます。


こういう状況が繰り返されると、

自家中毒、夜尿症、チック、喘息、お腹の痛みなどを患って、

必死に訴えている子もいます。

心の叫びを体を通して出しているんですね。


この愛着の剥離を過ぎると、

子どもの行動パターンに変化が起き始めます。

異様に誰でも馴れ馴れしくついていくタイプや、

回避して自己意思を開示しなくなるタイプなどに変わっていきます。

前者は大人になると、

演技性なども身につけて人当たりを大変良くした人格をつくります。

演技性は厳格な家庭で育った子のほうが多い研究結果もあります。

本音と建て前の使い分けの向こう側に、

人格障害の問題が構えているわけです。


このような背景が重なり、

境界性の問題が持ち越された不健全な自己愛過多社会になるのは、

無理もないのだろうと思います。

どうか子どもの気持ちに気づいてください。


大人の都合に振り回された子どもの気持ちは、

どれほど傷ついているか考えてみてください。

的が外れた親ほど、

親のほうが、子どもにいつも困らされていると嘆きます。

困ったもんです。

各家族化している現代。

誤った育児に対して、

救いの手が差し伸べにくくなっています。


話したくても話せない。

その理由は多くに、

追い出されたら困るから、口にするのが怖かった。

でした。


だから絶対にもう傷つきたくない。

人は傷つけるイキモノであるはずだ。

基本的不信感。

基本的安心感の欠如


その前提があるために、

周りの人の一問一句に、

過敏に反応して感情の激流が起きてしまっていました。



今日の洞察☆

境界性の問題を抱えている状態をまずきちんと受容しましょう。

過去を受け止めて、

境界性の問題への理解と、同時にリカバリー能力の開発へ向かいましょう。

対人関係に関しては、

先入観を一旦やめてみる。

相手の行動に新しい興味を持って向き合ってみましょう。

不安が出てもいい。(それいつものことだから)

でも不安を一緒に抱えて勇気で不信を越えてみましょう。


もし膨らみ過ぎた想いがあって暴流しかねないなら、

先にメンタルヘルスで話して、軽くなることを考えませんか。

その中に、貴方の感情パターンが見つかることが結構ありますよ。



(つぶやき)

平成っ子たちが昭和モデルの古臭い価値観を看破して、

新しい働き方や新しい将来設計を作っていることを大変微笑ましく思っています。

社会人になっている平成っ子たちが、

沢山の気づきを与えてくれています。

①見本にならない上司と、見本になる上司を見分ける眼が高い

②その差は人格(精神年齢)の違い(承認の欲求の強さに呆れている)

③自己保身ばかりの自己愛性を感じ取って近づかない(地位や面目に執着する人)

④自分の将来設計は自分で決めたほうが良いことを知っている

⑤パートナーシップに高低差をあまり作らず、組み合わせる能力が高い


平成っ子の性格を視ると、育てた昭和の親のタイプの察しがつきます。

心が折れて迷子になってしまうタイプの子の親を視ると、

昭和の価値観をゴリ押ししていた・・・・・・。(なぜか共通しているんだよね)

親 = 年長者

・劣等感がとても強い

・社会評価や世間体をやたらと気にする

・家では疲れた、会社の文句や愚痴しか言わない

・年長者には黙って従うが当然

・役割分担がはっきりとしていて、有無を言わさない

この関係が社会性の場で大きく影響しているからです。

家族伝搬とは末恐ろしい力をもっているなぁと思いました。







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