2018年9月6日木曜日

境界性の問題を生んだ親と本人はそっくり

親は子の鏡、

また子も親の鏡です。

境界性の問題を生んでしまった家族関係を拝見すると、

恐ろしいほどそっくりです。

お互いが感情の表現が良く似ているのです。


反面教師だと言っている人も、

実はよく観察すると、、、、

過剰に反応しているところは、

ホントにそっくりです。


伴侶である人は、

パートナーのご実家に出向かれたとき、

良くチェックしてみてください。

心は酷似、瓜二つ。

ただ表現方法が違うだけ。


ですので、

伴侶の親のような振る舞いをしないことがヒントとなります。

激情化しないためのコツ。

心配性だったら、どーーんと寛容に構える。

過干渉だったら、あまり口を挟まない。

神経質だったら、五分五分スタンスで上等上等と促す。

平坦顔だったら、笑顔を大事にする。

真面目ジメジメとしていたら、ゆるっとユニークにする。

感情的だったら、冷静に効く耳をもつようにする。

どうでしょうか(^^ゞ


関係者は一緒になって、

過敏反応をしないことが大事じゃないかと思います。

ただし、黙って従っているのも違うんです。

以前言いましたけど、

尽くして都合のいい女になることと、

伴侶のために、真に役に立つ女になることは、

似て非なるモノ。

一貫性を持ち続け、毅然とすることは必須です。


腫れ物に触るような対処になってしまったとき、

終わりが近づきます。

親子関係の場合は、放棄のモードによって、

より仲が悪くなることがあります。

伴侶の場合は、離婚や別離にやっぱりなっちゃいますね、、、、

愛想を尽かされる前に、境界性パーソナリテイ障害について、

自覚し改善していけたら良いのですが・・・・。


困ったときは、首をかしげる。

なんでそんなに怒るの?

それ怒るところなの?

話がしたいのにそれでは出来ないわ。

そんな風に、おっとりとした態度を取って、

相手の激情ぶりをしっかり鏡返しして、

ペースをへし折る。

先入観を事実と取り違える脳なので、

「なんか勘違いしていないかしら?」

「そんな急に怒って、前に何かあったの?」

質問返しも有効です(^^ゞ

DVなどの反社会性質を持ち出すまでに進行していない限りは、

これ、結構効果があります。


そうそう大事なことがあったわ。

境界性パーソナリテイ障害と言えど、

単体ではなくて、

反抗性がとても強い状態が一緒にあったり、

自己愛過多が非常に強くあったり、

演技性がとても強い場合があったりと、

バリエーションがけっこうあります。


サロンでの統計では、

境界性と強迫性パーソナリテイ傾向のミックスが多かったです。

日本社会風習から、こうなる傾向が高くなるのかなと思いました。


秩序的で完璧主義。

自分ルールがすごく多くて抑圧的なんです。

よいこで社会に適応はしていますが、

実は心に反社会性質を隠し持っていて、

伴侶を含む弱者に自分の力を見せつける場を、

ずっと幼少期から隠し持っている人がいるんです。

憎悪と執着が膨大過ぎて、

一瞬にして暴力的、高圧的に振る舞っていくのね。

一緒に住むようになるまで全く分からなかったらしい。


このタイプ幼少期のころ、

親から厳しい養育を受けています。

一定レベル以上の知性や技能を持っていることも多い。

しかし屈辱的な隷従の苦痛を、

妄想でカバーしていることが多いです。

その想いを持ち続けたまま大人になったときに、

その思いの丈を愛着対象にぶつけてきます。


ヒーローやヒロイン願望が強く、

絶対強者リーダーに憧れていたりもします。

優位性や贔屓や特別扱いや溺愛に憧れてます。


社会性は理知的で秩序的。

規則的を好みます。

独善的な理想を持ち合わせています。

しかし、境界性の問題が残っているので、

無秩序的な状態を余儀なくされたり、

予想外のことが連続で起きると、

脆い自信と自尊心が揺れ動き始め、

境界性パーソナリテイ障害を発症します。



天邪鬼。

へそ曲げ。

斜に構える。

反抗。

誹謗中傷。

差別化。

口達者。

揚げ足取り。

八つ当たり。

出てくる出てくる。


瞬間瞬間に形相が様変わりし、

場当たり的。

これは、人格の統合がなされていないため。

それゆえ、

根本的な解決にどうしても毎度到達しないため、

境界性パーソナリテイ障害を大人になるまで持ち越してます。


愛着対象側は、

色々とやられて呆れてしまうと思います。

それもまた愛情を与えてくれる人かどうかを試すためなんです。

基本的安心感の欠如ゆえに、

心がいつも落ち着かずやりたくなってしまうのです。


使えば使うほど強化されて、

それしか選択肢がなくなり、

脳は自動的に繋げます。

癖づけ = 本人一体化 = 人格

脳に振り回されるようになります。


共振しやすい人はとくに覚えてね。

愛着対象者は、

気持ちを汲むにとどめて共感ね。

相手の思考癖問題は、あくまで相手のモノ。

貴方は代弁者や代理人ではないことを忘れないでください。

これも愛情関係に必要なテクニックです。


関係者は限界設定をし、

時に危険な問題にはハッキリとストップを申し出ましょう。

同調や同意見にしていては、何の解決にもなりません。

お互いに境界線を引く実践を熟して、

親しき中にも礼儀ありを身につける機会にしてください。



でね、

モラハラ亭主やモラハラ男、DV系をやめられないタイプで、

ものすごく厄介なケースに、

境界性と強迫性のドッキングケースが多いんです"(-""-)"

社会性がしっかりあるのにダメンズ。

この面倒なケースをご紹介します。


強迫性があるため、亭主は思い通りのお城でないと落ち着かないの。

神経質で家の中まで、自分流にしたくてたまらない。

持ち物や嗜好品、

家族の振る舞いに至るまで逐一口を挟んでくる。


自分の素晴らしさを誰よりも崇拝して欲しい。

贔屓も、ちやほやも沢山して欲しい。

そうでなければいけないと強迫してくるのね。


ちょっとでもそこからずれると、

女性は多大な損害を受けてました。


神経質な性格は常日頃イライラをつくりやすい。

精確になっていないと気がすまないし、落ち着かない。

強迫性が涙ぐましい努力になって、

その地位や現状を持てたかもしれませんが、

その地位や状態から一歩でもずれるのが恐ろしくて、

管理・監視・支配せずにはいられないようになって、

いつのまにか罪を犯すまでに症状が悪化していました。


ダメンズたちは、自分ルールを守らせることで、

自己顕示欲を満たそうとしていたのね。


女性の顔色をいちいちチェックして、

勝手な先入観を持ちだし、

それを事実だと思い込んで暴力を奮っていました。

義務責任の意味を取り違えている幼さが、

裁判沙汰につながってます。


秩序的な状態に支配しておかないと不安になる脆さ。

優位性を確かめておかないと不満になる幼さ。

陰でこそこそと、誇示を満たすような高圧や暴力をする狡さ。

苛立ちすら受け止められない弱さ。

社会的報酬と評価でなんとかカバーした「かりそめの自立心」は、

協議の場で露見しました。

きっかけと根本原因を取り違えたツケを、

大人になってガッツリ背負う羽目になってます。


この境界性と強迫性パーソナリテイのドッキングケース。

養育環境に共通する因子がありました。

①両親ともに厳格的。

②一人が威圧や厳格的で過干渉、

子どもを蔑すんだり問題児扱いを常時していて、

もう一人がそれをいつも庇い立てする緩すぎの組み合わせ。

どちらも情動のコントロールが、

極端になってしまうのが共通点。

やっぱりそっくりになるんですね。


外から見ると、

社会性があり立派に映るきらいがありますが、

内に入ると、

ナルシスト(自己陶酔型)&マキャベリスト(君主論型)なだけ。

内と外ではまるで違う。

人格とバッチリ行動が合っています。

ご本人だけは「最高の夫&父親」の認識なんですよね。


今日の洞察☆

裁判沙汰になってはじめて、

家系伝播していた問題を家族中で知る。

心育を全く知らない養育は、問題を作る可能性が高い。

昭和時代の置き土産ですわ。

どうかそうなる前に気がついて欲しい。

そう願っています。






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