2018年9月2日日曜日

気分のブレは自分の心のブレが原因




境界性の問題が未解決になってしまった原因は、

幼少期の養育スタイルに、

多くが隠されている可能性が高いと見ています。

遺伝因子より環境因子が多いのね。


貴方の心のシステムが、どのような状態になりやすいのか。

それに着目することだと思います。

日常的に人を責める前に、

また自分を責める前に、

一歩その前で立ち止まって、

冷静に自分を外から観察し、

深く理解しようと思ってみましょう。


心と頭をもう一度繋げ直すこと。

それは失ってしまった子どもの時間を、

もう一度今の自分と一緒に生き直すことに似ています。


まず感情の揺れ具合の原因に加担しているのは、

「同一化」と「長期カプセル化」による強い依存性です。


支えがないとすでに不安な揺れ動きがあると視ます。

さらに誰かの感情に屈し、自分はなおざりになってたため、

自分自身のアイデンティティよりも、

すぐ周りの人の感情スタイルに、

同一するようになってしまっていると考えてみてください。

波長を相手に合わせようとするセンサーが、

過剰に発動しているとイメージするといいかも。

このとき境界線は引かれていません。


どんな人がそのようになりやすいのかは、

以下を参考にして判断してください。


まず一つ目は、

親が不安症や心配性、情緒不安定だった場合は、

明らかにそれをスポンジのように吸収し、

自らの心にコピーしてしまいます。

愛情を与えてくれる人が、

愛情の温かさを教えてくれていない。

子どもの貴方が親の気持ちを汲んで、

一心一体になるように頭を使っていくことが大事なんだと誤認識します。

ご機嫌を取ってあげているあべこべ感覚に、

どっぷりつかってしまった背景があったら要注意です。


他には、

元々は愛着の安定型だったかもしれませんが、

愛着対象を奪われるような経験をしている場合も、

そのショックから立ち直れずに不安を根付かせています。

例えば、

母親が情緒不安定で感情の起伏が激しいとします。

(過干渉や強迫性なども含みます)

しかし、安定型の祖母が居たとします。

子が愛着の対象に祖母を選びなついていると、

子は愛着の安定型になる可能性があります。

他には父親が安定型で仕事から帰ってくると、

子を甘えさせてパパっこ状態。

これで救われて安定型になっていることもあります。

しかし離婚などで、愛着対象と引き離されることがあります。

失ったショックは愛着剥離となって大きな傷になります。


家庭環境だけでなく、

学校生活でのいじめ、

転校や引っ越しなどで愛着の対象が全くいなくなってしまう経験も、

傷跡になることがあります。

庇護してくれる人が誰も居ない、

相談しても突き放しや的外れだと、

これも愛着剥離となって大きな傷になります。


こんな風に環境に誰かしら愛着の対象として相応しい人、

愛情を与えてくれる人がいると難を免れます。

しかし、

そのような人が誰も居ない場合は、

子どもにとっては死活問題です。

基本的安心感の欠如によって人間不信。

心の基礎がぶれやすい不安定が優勢に根付いてしまいます。


境界性パーソナリテイ障害の発症中は、

(頭)離れたくない→一緒がいい→意見が同一なら大丈夫なはず(希望と期待)

(心)感情の揺れ→傷つけたら許さない→攻撃する(執着と憎悪)

記憶を司る海馬と、恐怖や危険を感知する扁桃体の連携で、

ご本人も思い掛けない状態に追い込まれてしまいます。


傷つきやすい心、

揺れ動きやすい心、

情動の激しさをしっかり理解して、

自分の意思で心を落ち着かせるように、

舵を取ろうとしてください。


・身体のざわつきに気づいたら、

深呼吸しながら体をさすってあげるといいですよ(アンカーリング)

・声掛けしながら一歩高い空から自分を観てあげる想像をする

・大丈夫だよ、心が動いただけだよ、問題は外にはないよと、

育て直しのごとく声掛けをして落ち着かせること。

優しい親心を持ちだしてやってみてください。


誰かにやってもらうのではなく、

自分で落ち着かせ役をやり続けて、

心に植え付けていくのです。

(一人二役よ)


もう一歩踏み込んで慎重に考えましょう。

境界性が一時的に落ち着いているときは、

どういう時でしょうか。

愛着対象の「代償」「代替」が見つかっているときだけです。


仕事がうまくいっているときだけ上機嫌かもしれない。

趣味や趣味の仲間と充実感があるときだけ上機嫌かもしれない。

物質(たばこ・アルコール・食べ物等)が手に入っているときだけ上機嫌かもしれない。

今日の予定が順調に熟せたときだけ上機嫌かもしれない。

人に褒められているときだけ上機嫌かもしれない。

身近な人に言い分が通ったときだけ上機嫌かもしれない。

早い話が報酬系がよく機能しているときですね。

(このタイプは多いですよ~予備軍)


これは日常的に気分が安定しているとは言いません。

なんとか一時的に均衡がとれているだけのタイプです。

定期的に気分のムラが現れているはずです。

代償がなくなると、

ガタッと悲観気分になりやすい特徴があります。

暇になると頭で考え事ばかりしているとか、

ジッとしてられないとかあります。


このタイプは、

境界性の人が近づいて来て愛着対象となってしまったときに、

相手の揺れ動く感情に共振して、

愛着対象側も、

感情の激しい揺れに巻き込まれて行くことしばしばです。


興奮、快感のループに簡単に引き込まれていくのね。

似た者同士だから当たり前なんですけどね。


境界性の問題を前にして、

共振にならない人は、

もともと愛情深く、かつ人間の清濁を知っている人。

相手の揺れに動じないほど感情が安定している人。

境界性のことを知っていて、克服してきている人。

このタイプは相手に過剰に合わせることはまずしません。

境界線がしっかりしていて、自立しているからですね。


予備軍に該当した方は、

感情のブレを観察することを普段からしましょう。

悲壮感や空虚感などの、

抑うつポジションに入りやすい気分障害が、

もともとあることが非常に多いわよ。


根底の感情の揺れスタイルを自覚し、

依存性に待ったをかけときましょうね(*'ω'*)


声掛けを誰かにやってもらおうとしていては成長しません。

実力もついていません。

代償行為で紛らわしても、

根本解決には至りません。


甘え上手に育った人たちは、

折を見て自分で舵を切り続けて大人になっているのです。

だから、

遅れてはいますが同じように訓練すれば、

情動コントロールはいずれ貴方自身の実力になります。



今日の洞察☆

自分の心の基礎が、

グラグラの波立つシステムに、

子どもの頃からなっていることを、

しっかり自覚することと、

声掛けをする親心をしっかり作ることよ。

ヒント☆

感じ方→考え方→行動→習慣→性格→人格の問題になるから、

どこから工夫して変えたらよいと思いますか?

考え方と行動よね。

認知・行動療法ですね(^^ゞ

このタッグは光明が差しやすいです。


『ひとりごとシリーズ』

数千年も前から、心の修行は同じ方法だったりする。






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