2018年9月3日月曜日

境界性の場合ドラマ仕立てになってしまう



境界性パーソナリテイ障害を発症しているとき、

物事の捉え方がドラマ仕立てになっています。

感情の激化に呑みこまれているので、

どうしたってそうなる。。。

主役なんです。

なぜそうなるのでしょうか。


これは幼少期の過ごし方に関連すると思います。

境界性パーソナリテイ障害の人たちは、

自分は「損をしている」と、ずっと被害者意識を持ち合わせ、

自分を無価値化していることが少なくありません。

そこでシェルターとなるモノを見つけているのです。

幼少期の空想。

それがそのまま活かされていきます。


先日の9/1のアーユルヴェーダブログの中で、

ちびっと書いたのですが、

人の思考は極限に向かうと、反対の極限に舵を切ろうとするのね。

価値がない ⇔ 特別でありたい

なにもできない ⇔ なんでもできたい

愛される価値がない ⇔ 誰よりも愛されたい

現実の苦しさを打ち消すために、

非現実な状態を好んでしまうんですね。


子どもだろうが大人だろうが原理は一緒。

現実の生活が苦痛で仕方がなかったから、

その空想とも妄想ともいえるストーリーの中では、

主役の自分は、

いくらでも変容を遂げます。

現実の自分をまず解離し、

そして好きなドラマに脚本を色づけします。

唯一の安堵がここで訪れる。

御息所なんですね。


何処かのテレビや映画で見てきたかのようなセッティングを、

再現していきます。

潜在意識に残っている幼稚性の残骸が恋愛の場ではとくに暗躍しやすい。

これがドラマティックな行動に繋がってしまうのだろうと思います。


寂しさや孤独感を解消するためには、

出来る限り現状を支配しなければならないと思う支配欲と、

劣等感から誰よりもいい思いがしたいと願う優越欲の脚本が、

出番を得たと思って絡んできます。


まず幼少期から身につけた察する癖が、

相手の行動やしぐさをみては、

「きっと相手はこう思っている」と、確信しています。

その為に妙な求愛行動になる。

飛びつく心が猛烈な勢いで突き動かします。


境界性パーソナリテイ障害の人に共通することは、

気に入られよう

気に入られたい

ちょっとした普通の親愛な行動を「気に入ってくれている」

に変更します。

(ポイントだから冷静に観察しましょう)


相手の視覚に入り、一人興奮。

恋愛妄想が止まりません。

関心を寄せて欲しいとばかりに、

接点時間を持ちます。

時間調整などの涙ぐましい努力も、

恋愛妄想中は苦ではありません。


そこから親密な関係になると、

その後は坂道を転がるように、

今度はいつ会えるの?

早く会いたいから始まり、

あの時のあの態度がとても悲しくてたまらないと、

夜中に無理をしてでも様子を見に来てもらおうとしたり。

ケンカをした後に見捨てられ不安が襲ってきて、

相手の住まいに押しかけてみたり。

ドアの前でずっとうずくまって開けてもらうのを待っていたり。

拗ねや振り回しで相手を試す時間が訪れます。

ものすごくドラマティックです。


『貴方の眼(顔・態度)を見れば、

私(僕)はわかるんです』と、

先入観を崇拝し、

思い込みの激しさに愛着対象側は、

お手上げになることが大変多いです。


自殺のほのめかしは、

近年多くなってきていると言われてます。

激しすぎる場合は、

悪化するとリストカットなどの自傷行為を使って、

無理をしてでも自分を助けに来てくれるかしらとなります。

DV系とは違った驚異的な行動をします。


境界性パーソナリテイ障害が発症していると、

どれほどに自分に関心を寄せてくれるのだろうかと、

不安が暴走してしまうため、

ブレーキが利かなくなってしまうのです。

これは自分も他人もけして幸せにはしません。

生涯に渡って、

信頼を得られない行為にもなりかねません。


それからこれはお決まりですが、

二人の世界を作ることにも余念がありません。

引き留めようとする執着と憎悪が、

過剰な独占欲に形を変えて、

二人っきりの世界に浸りたがります。


愛着対象に出会ったときのハネムーン期は、

それはそれは大変です。

先入観が暴走し、恋愛妄想に至っていることは、

けしてめずらしくはありません。

希望と期待が思い通りになるかもしれない。

妄想が広がり続け毎日のように会いたがります。

境界性の問題と、

・セックス依存

・ロマンス依存

がワンセットの場合はよくあること。

背景で発破をかけていて、

官能に興奮を覚えて繰り返していきます。

肌を合わせる感触を味わいたくって仕方がなくなるわけです。


皆さん頭に入れといてくださいね。

セックスのオーガズムほど、

脳内麻薬になる行為はないんです。

セクシャルな興奮が、

全ての不安を打ち消してくれるのね。

麻薬ほど離れられないものはない。

薬物はこの代わりをしてくれているわけです。


境界性パーソナリテイ障害は、

青年期で最も発症率が高くなると研究結果で出ていますが、

いやいや中年期になっても凄いですよ。

それだけ今の時代は「不健康な自己愛過多社会」に、

様変わりしているのです。


最近は、

セクシャルな情報もオープンになっています。

ハードルが低くなった分だけ、

簡単に評価されてSNSで拡散していきます。


気をつけてください。

境界性パーソナリテイ障害は、

わかりづらいのですよ。

本人自体の自覚もないことが多いのね。

正常かそれとも異常かの狭間で、

心が成り立っているアイデンティティです。

子どものままでまだいたい人なのです。


境界性のある所に依存性あり。

他者との交わりを求めるときに、

境界性の問題がないことはないもの。


そしてここが大事なこと。

愛着対象者に選ばれた人が注意すべきことです。

境界性パーソナリテイ障害に隠れた大きな願い。

幼少期から持ち続けて膨大化した

「私と貴方のどっちが大切ですか?」というと問いを、

ちゃんと知っておいたほうがいいのです。


愛情飢餓が膨大化している人にとって、

この問いは大きな意味を成すのです。

「私(僕)を選んで頂戴ね」

この受け答えを望んでドラマを作っていることを、

忘れてはいけません。


もしも貴方がその問いに応えなかった場合は、

愛着対象が最も大事にしているモノを、

破壊することが多いです。


その本心は「私(僕)を選ばなかったから」。

そして、

「貴方が全部悪いのよ」と去ります。

境界性パーソナリテイ障害の人に出会って、

引っ掻き回しにあった人は、

平穏な生活を取り戻したときに口を揃えて、

「意味わかんない」

「なんなんですかね、あれ」

となることが非常に多いです。


別れ方は大切。

彼らに酷いことをされる前に、

相手に華を持たせて別れることです。

相手を優位にしてあげて、別れることってことです。


今日の洞察☆

『私(僕)に愛情をください』

それと一緒に根付いている彼らの問いかけ。

『私(僕)と貴方のどっちが大事ですか?』

知っておいてください。

あらゆる人格の根底にあるのが境界性の仕組み。

双方の人生を棒に振らないためにも、

どうか理解をして向き合ってください。




(おまけ)

ラブアディクションには、境界性の問題がほぼあります。

その際に、頼りにならない相手とわかっていても、

何故か別れられない因子に、

ロマンス依存とセックス依存があります。

とくにセックスの相性がポイント。

早い話がお互いの「性の成熟度」に関係するのね。


似た者同士はくっついてしまう。

別れられない時は、

その人と一緒に居ることで、

かならず報酬があるから別れられないのよ。

執着と憎悪の脅威を知っておいてください。

情に絆され暗闇に落ちることはあります。


ずばり、セックスの相性が合わないと、

アディクションの泥沼に入り込まず、

さっさっと別れることが多いのも事実。

(難を逃れられるかどうかは、天運かもしれない)


性の成熟度の差が運命を分けることがある。

ここポイントよ。






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