2018年11月16日金曜日

援助をするなら急いでは事を仕損じます



優秀アイデンティティーの陰に隠れていた境界性パーソナリテイ障害に至る心。

それはとても繊細で赤子のようなこころです。

(同一化を自然と求めて彷徨ってますのでね)


そのこころは過敏です。

五感がなかなか落ち着かない。

それでなんだか敵意が増えていく。

それが嫌だから強迫的に守りたくて、

気がついたら激しく抵抗し激しく怒ってしまっている。

そんなところがあります。


そんな心の仕組みを一旦持ってしまった以上、

気をつけなければいけないことをお伝えします。

過敏反応する五感は、

どこまでも、どこに行っても、ずっと四六時中ついてきます。

(命と心と体はワンセットだものね)

ご本人は持ってしまっている以上逃れられません。

自分が生きている限り、

その心を使わざるを得ません。

ただし「心は可塑性」なので、

調教すれば何とかなるもんだと知って欲しいのね。


調教に疲れ切ってやってしまう選択が転嫁です。

人のせいにしているときだけは、

過敏反応する五感から、

ちょっとだけ解かれているような気持ちになります。


でもやってしまったあと、

義務責任が上手に果たせなかったから、

しばらくすると、、、、

「あれほど分析してやったのに。なんでできない」

「なんでやっちゃったんだ。。。。」と、

寂しさと絶望感が襲ってきます。


境界性の仕組みを理解したら、

リカバリー能力を持って丸っと包み込み、

自分で自分を諭し続けるのね。

一度や二度ではなくて、ぶっちゃけ生涯ですッ☆


寛容性と柔軟性をさらに作ってグレードアップしましょう。

これで強迫的にならないようにするんですよ。

心理・精神に及ぶものたちは、

完治ではなくて寛解です。

寛解。

ね、字が物語っているでしょ(*^^)v

これでいいんです♡



で、援助していく側(愛着対象者)の人向けにブログをつくってみました。

援助する側は、「割れものに障るような感じ」とよく表現します。


ただサポートする側が疲れてしまっては本末転倒。

サポートする側も息抜きは必要です。


おさらいしておきましょう(*^^)v

境界性パーソナリテイ障害の発症中に出会ってしまった人は、

ちょっと注意事項があります。


まず相手は過敏反応をしてしまう五感を持っているために、

物事の解釈に大きなずれを持ってます。

解釈の度合いは大きく異なります。


人への接し方、

人への介入は、

他者との境界線が引かれていないため、

過少か過剰領域になる傾向があります。


おそらく出会った人は、

最初は「遠慮しすぎ」な部分を見つけていたと思います。

そのうち慣れてくると途端に「大げさ」「図々しさ」となって、

隙あらばなだれ込んできます。

それはダムや防波堤の決壊に似ています。


彼らの要望のストライクゾーンに合わせようとすると、

援助する側は多大は疲労を伴います。

ポイントは、

針の穴に糸を通すような感じの対応になってはいけないんです。


彼らの遠慮がなくなったとき、

愛情飢餓を解消するための振り回しの時期に入ってます。

愛着対象に限って、

無茶な要望や天邪鬼、暴言や反抗を繰り返して振り回し、

試しに入っていきます。

「私(僕)とどっちが大事?」のお試し時期です。


援助者はストライクゾーンに入り込んではいけないのです。

彼らの試しの行為をしっかり見極めてください。

しっかり冷静に見ましょう。

(顔は笑っててもいいですよ)

度を越えたものに対してストップをしないといけないのね。

(相手の幼児退行を増長させない協力ね)


また試しの時期の暴言・暴力・高圧的態度には、

すでに精神構造の後退が進んでいる場合があります。

個人でサポートする範疇を越えているモノね。


リストカットや自殺のほのめかしによる拘束。

反社会性質や性的サディスティックに対する免疫力を図って、

利用する場合があります。


過去に何度も同じ繰り返しをしていると、

上手く見逃されていた場合があります。

この場合はパートナーはさらに第三者の援助を必要とし、

チームで援助をしていくことをおススメします。

医師、入院治療、カウンセリング、自助活動グループワークなどを介し、

ひとり抱え込まないようにしましょう。


境界性パーソナリテイ障害の場合は、

繰り返し行為によって、

すでに家族から見放されている場合もあります。

孤立無援をほのめかす場合も多いです。


カミングアウトされた際に、情のあつい人ほどつき合ってしまう事実。

尽くし屋の共依存症傾向や、

リーダータイプや生真面目さんは要注意です。

彼らの更生に一役買って出ようと、

一生懸命にやたらと頑張ってしまうのですね。

理解もせずに関わるものだから、

彼らの感情の渦にのみ込まれて共振し、

長期に渡ってすったもんだを繰り返して共倒れをするのね。


彼らと接する際に一番必要なのは、

境界線を引くことが最も大事なことです。

親しき中にも礼儀あり(^^ゞ


歪んだ認知→境界線をなぎ倒した同一化を愛情だと思い込んでいる

ご本人がこれに気づけるかどうかがポイント。


どんなに認知の歪みを説明しても、

それを自分のモノとして活かすか殺すかは、

境界性パーソナリテイ障害を発症している人ご本人の役目。

他者が何を言ってもご本人の決定に関わっていることを、

サポート側は忘れてはいけないのです。


ご本人がどこまでも同一化を愛情だと思いたいなら、

そのまま行かせるしかない。


サポート側は、

ひとりアツく躍起になったり、

サポート側のペースに持っていこうとしないこと。

本人が自ら変わりたいと思うようになるのを待つしかない。


また一時的な改善を過剰に喜ばないこと。

境界性の改善は、うなぎのぼりの一直線ってことはまずないわ。

あると思った人は、

幼児性万能感・快楽原則をベースに構成している可能性大。

その後の失速も頭のかたすみに必ず入れといてください。


ご本人の過負荷にならないようにゆっくり進むこと。

期待はしない。

大きなふり幅の波型が、

緩やかな波型になるように、

長い年月をかけてご本人が調整できるようにするのが目的です。


くれぐれも援助する側は、

一定のスタンスで気長に向き合うことなんですね。

健全で肯定的な親心によって見守られる「育て直しのプロセス」なんですから。

これをどうか忘れないでくださいまし(*^^)v



『ひとりごとシリーズ』

人は人を介して、人に戻れるもの


いい言葉だなぁと出会ったとき思いました。(個人的)









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