強迫性パーソナリティがベースにあるタイプと、
優秀アイデンティティーについて触れてきました。
反抗期のない従順なよい子、
成績にやたらと拘る子がいかに危なっかしいか。
理解していただけたでしょうか。
親や社会の価値観に適応した「よい子」とみなされている人たちが、
安全かといえば、けしてそうではありません。
親の価値観に則って(規範依存性)築き上げたモノが、
壁にぶち当たって通用しないと知った時ほど、
大きな打撃を受けるんです。
またその壁にぶち当たるのが大人であればあるほど、
こけんに携わることだから、
その問題から回避したくもなります。
不認証に過敏に反応し、
「失格者」の烙印を押されまいと、
必死に足掻かなければならない人生を送らなくて済むように、
子育てを大事にしたいものです。
不認証環境について、
世間一般では、
横暴な親や、気まぐれな親、ほったらかしなど、
身勝手な親たちを指すのだと、
認知していらっしゃる方がほとんどです。
実際は、
折り目正しい親、
学歴や教養が高い親などに育て上げられていることも、
大変多いんです。。。。
しっかりと子どもには、
常識を教えてきたと声高々な方々もいらっしゃいます。
しかし、
中身は偏狭的、独自世界や流儀、支配的だったりします。
子どもの純粋な情動反応は脇に置かれ、
親本位の価値にすべてが執り行われる家庭は、
うっかりしていると不認証環境になってます。
これで境界性の問題を持ちます。
他人の家庭を羨ましく思いながらも、
ガラス張りのハウスの中から外を観るだけに留まるような生活。
青い鳥のお迎えや、
ここではないどこかでいつか幸せになってみせると、
内面で密かに希望と憎悪を温め続けてしまいます。
悲しいことです。
行き過ぎた努力家や几帳面の陰に、
ふと見せる大人げない珍しい一面は、
叶わなかった幼少期の想いを、
手放せずにあるからだろうと思います。
感情を大事に扱うことを教えてあげることも、
親の務めで「子育て」だと思います。
さてさて、
良い子タイプの追従行為の中に潜む性質。
①依存性
②強迫性
③回避性
3つのどれかがそのうち優勢に立ち、
その人の人格形成に大きく影響をしていきます。
①自分に全く自信が持てず従うことでしか生きられないと思う依存性人格、
②規範(言いつけ)を使用するよう強く迫って枠組みに縛り付けていく強迫性人格、
③自分の本心や気持ちから逃げて触れようとしない回避性人格、
それぞれの特徴を前面に出した人格へと進行します。
表側の人格(お饅頭の皮=偽りの自己)の陰で、
他者との境界線を引けずに、
母胎回帰と愛情希求を持ち続ける人格を残しているのが、
ドッキングのパターンとみてください。
常識と思ってきた価値観を一度手放して、
大きく見直すことを経験してみましょう(*^^)v
一段高い目線で自分を観察し、
必要なモノだけを残し、
新しい方向性をつくって広げていくと良いかと思います。
≪余談・・・おまけ学≫
規範依存性の折り目正しい親ってのも、
結構危なっかしい子どもの人格をつくってしまうってことよね。
一つ前の自己愛性パーソナリテイもそうですが、
反社会性パーソナリテイを持っている優等生もいます。
一生懸命に努力をして優秀を維持してきているにもかかわらず、
賢いのに一番になれない不運、
賢いのに評価されない不運が重なるのね。
行き場のない不快感をどのように解消するかというと、
努力の方向性がだんだん歪んでいきます。
俗っぽくいうと「狡賢い」。
誤って反社会性質を育ててしまうと「寄生」という形を取ることがあります。
人の土俵に根を張って奪っていきます。
他者をまず利用する価値があるか品定めをし、
相手の人生を操って快感を得るのです。
優秀アイデンティティーが確保できるなら手段は選ばず。
自分の痛みに比べれば、
他人が痛むことなど大したことではないになっていきます。
優位が確保されるなら良しとしてしまうってわけ。
犯罪心理で視た場合でも、
ナルシストのほうが悪事をばれないように隠したがります。
親の重圧をはねのけるため、
こういったやり方で実現しようとするケースもあります。
それも通用しなくなって、
最終的には境界性パーソナリテイ障害を発症し、
被害者立場を主張します。
分厚い皮とも重荷ともいえるものを、
早めに下ろす勇気を持った方が、
その後のためになるのだろうと思います。
努力の方向性が間違ってしまわないうちに、
まだ引き返せるうちに、
戻って欲しいと思います。
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