2019年11月21日木曜日

分をわきまえずに過剰に便宜を欲しがる

学童・思春期に学ぶ仲間意識や友好関係は、

青年期以降に必要になってくる親密性に、

多大な影響を及ぼします。


勤勉性が育っていると、

物事は「行きつ戻りつ」があっても当然。って考えがあります。

順位は入れ代わり立ち代わりになることは予測尽きます。

それに一喜一憂致しません。


しかし、

早急に出来てないとだめよ。とか、

○○ちゃんは出来るのにあなたはどうしてダメなの。とか、

子どもの頃から他者に叱られていては、

物事は早急に結果を出せていなければならないと、

どうしたって強迫観念を覚えます。


次から次へと期待や条件が増えていく環境は、

子どもにとって毒です。


境界線が曖昧にされ誰かのなだれ込みに会うと、

自分の身を粗末に扱ったと劣等意識が生まれます。


その劣等意識を庇護してもらうには、

過剰な贔屓や便宜がもっとも高い安全基地となります。

答えを知っている人。

有利に働きそうな人。

力がありそうな人。

優劣意識は庇護を求めてテリトリー争いと、

独占欲を作ってしまうのです。


そうした仕組みは友好関係よりも、

我先にと抜けん出た関係を望みます。

利害損得な関係が念頭に置かれてしまうのです。

友好関係を一歩抜け出した好意的な関係を、

過剰に求めて行動するようになっていきます。


ここは早めに好意を出しておくべきか。

出さねばベストポジションを取れない危険性がある。

後れを取っては損。

○○をしておかねばならない。

○○をすればきっと気に入ってもらえるはず。

などと、

想像をドンドンと働かせて対人操作をしていきます。


この癖はご本人の中でだけ事実と想像の境界点が曖昧になり、

人と癒着関係を求めるようになります。


基本的信頼感 → 所属の欲求 → 承認の欲求 → 友好な関係に安住

ではなくて、

基本的不信感 → 誰が利得か → 対人操作(支配欲) → 力の関係に安住

とすり替わります。


心の仕組みは水路を持っているように思います。

流れが自然とあって、

そちらに流れていくように思えてなりません。

もしあなたが知らずにその水路のほうへと流れていったのなら、

気づいて引き返せばよいことです。


心とは一生のおつき合い。

心のままにと言っても、

その心が問題です。

心とよく話をして仲良くなるほうが人生は味わい深くなります。







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