ひとたび欲すれば、
エネルギーが行き場を欲しがって動きます。
それは心の流れかもしれません。
目立つグループを例にしてみましょう。
ただ「目立ち方」が良く視ると違います。
成績トップクラス、リーダー、異性に持てる、
冗談が上手、面白いなどなど。
学校生活を謳歌する人たちのグループ。
相対して違った意味で目立つグループもあります。
退学スレスレ。問題行動。逸脱行動。突飛。
学校はくだらないとするような、
秘密を共有することで仲間意識が生まれ、
その中でまた上下関係が生まれていきます。
若さゆえ抑制力は欲に追いつかず、
どこかに優劣を持ちこんで、
何とか満たそうとする特徴が承認欲求に現れます。
この場をどう支配するのか!?
そんな考えが生まれやすいのですね。
これは人間のもつ欲求段階説にぴたりとハマります。
一、生理的欲求の確保
二、安全欲求の確保
三、所属欲求の確保
四、承認の欲求の確保
どんな形にしてでも欲求を満たし、
安心させてあげたいのが人間なのです。
思春期は人からどのように視られるのかを気にしやすく、
自意識過剰になったり、
それが外に反転して対人恐怖症になったりする時期です。
自意識過剰の中に演技性が持ち込まれ、
承認欲求を満たすために利用されます。
注目を浴びたい願望が非常に強くなればなるほど、
この時期は色々な演技性を覚えていきます。
その中には病気やけがで注目を浴びることを知ってしまい、
弱さで人を操っていくことを覚えてしまうこともあります。
こうした状況は、
甘え損ねがあることしばしばです。
過剰な期待を跳ね除ける口実になります。
ご本人の知的欲求以上に外部が過剰な要求をしていないか、
検討する必要があります。
期待に応えたい気持ちと、
それに応えられないジレンマをしっかり汲んでください。
一番理解してほしい人はほとんど親なんです。
この演技性が大人になっていくにつれ巧妙になり、
誰かの同情や関心を買うべくして、
不幸や弱者を装うことがあります。
愛着対象に近づくための口実として演技性は使われます。
何事も行き過ぎたら引き返せばいい。
柔軟な心構えと余地を持って、
アイデンティティー育成に向き合えたらいいですね。
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