2017年3月28日火曜日

子どもはペットとは違う



未熟な自己愛は、自分を満足させてもらうことが目的です。

要望は尽きることはありません。

そのため、言葉がちょっと悪いですが(ごめんなさいね)、

どこかペットのような扱いになってしまっています。

自分を満足させるような行動を、子に自然と求めているのです。



昨日のブログで説明したことは、

言葉の離せない動物に、都合よく自分の心の願望や要望を同一化して、

満足度を上げているのとなんら変わりありません。



子の主体性は陰で糸を引かれて奪われてます。

親側のご機嫌を損ねないように、行動を抑制されています。

また個人の特性である自己表現や心の育成も奪われてます。

制限が多くなってますでしょ。



時折、ペットを飼われている方で耳にする言葉があります。

「子どもより一番ペットがかわいい」と。

心情をもっとも表している言葉です。



人間は違います。

個人の意見を尊重し、主体性を洗練させて、

個人の特性を活かし、社会で他者と育み合い、

人生を自立して歩んでいけるように育てていくことです。

そのため育てる側は、

自分より相手を活かす力をもつ必要があります。

個人の能力と主体性を引き出すために、一歩譲る力。

これは、未熟な自己愛からの幼児的な欲求行動を、

鎮めて減らしてきた心の持ち主だから作っていける力なのです。




だとするならば、

子育ては、自分の中に残る未熟な自己愛を克服するチャンスの場でもあります。

活かしてほしいと思ってます。

子を持てば親。ではありません。

子を持って「親」になっていくのです。

そのことを念頭に少しでも置けたならば、

実子を持っても哀しい関係になることは、避けられるのではないでしょうか。







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