2018年1月26日金曜日

自分の望みを他人に託して操作する



昨日は、

もっと小さなものへと支配欲が流れていく特徴をお伝えしましたね。


今日は具体例。

おとなしい面持ちとは裏腹に、

一国一城の主を望む支配的要素を持ってます。

権力意識です。

外向きのエネルギーにこれが現れていく時に、

初歩的・原初的で未発達状態だと、

他人に託して代わりに叶えてもらおうとする一面が出てきます。


これを大人を例にしてご紹介します。

内向きの性質が優勢で、

けして社交的とは言えず、

一見物腰静かで、

けして争うことなどあり得ないような表面を持ちながら、

他人の眼に触れない自宅の中で、

子どもへは、過度な過干渉や過保護、

教育熱心に塾やお稽古ごとをさせて、

向上心溢れんばかりの欲求を表に出している場合があります。


子どもに精神的苦痛を与えていることには、

全く持って無頓着。

「○○でなければいけない」「○○でないと大変よ」

「外は危険」「人を信用してはいけない」などとの恐怖心をわざわざ与え、

母子カプセルに子どもを留めて、

自分の分身のように使い、

叶えられなかった夢や希望を、叶えようとコントロールしていきます。

つまり、

子ども(弱者)を道具にして、

間接的に社会の誰かを目下に置こうとする。

自己の理想の実現を、

子どもを道具にして完成させようとしていくのです。(厄介ね)


あとは、

過剰なペット愛好家にも同様な性質を見ることがあります。

人間よりペットのほうが、

自分のこころの投影をしやすい。

全身で受け止めてもらっている錯覚がおきますでしょ。

また、自分に忠実に従ってくれます。

そのため、

動物のほうが満足しやすい条件が揃っている。


上記の二つの例の中には、

儚くもなしえなかった自分のナルシシズムの投影があります。

理想主義の敗北を味わってきている。

だから、道具を使って間接的に願望充足をしている。

楽園建設なのね。

結果、自分に従ってもらわなければ困るってわけ。


このタイプの親を持ったお子さんの苦悩は、

後を絶えません。


ある程度子どもが話し相手になる年になると、

親「ねぇ、これどう思う!?Aだと思わない!?」(←誘導しようとする)

と、人に聞いておきながら、

子「そうかしら!? Bだと考えたらいいんじゃないの~」(←意見交換をする)

子「Cでもいいんじゃないの」

と、変化と柔軟を提案する。

すると、

親「そんなことないわ。私はできない!(否定・拒否)」(←同一化&操作失敗)

子「・・・・・・。(じゃぁ、初めから聞くなよ(-_-メ))毎度そうじゃん」

つまり、

親は変化する気は毛頭ない。(←権力意識)

でも、自分の意見を最大尊重することを強欲に望んでいる。(←支配欲)

主になる以外は赦せない。(←支配権は自分)

自分の変化には、相当な恐怖心を持っているのです。(←内向性だから)

呆れてつき合わなくなる、または反抗するか。

もしくはずっといい子で隷従するかに分かれます。

人格傾向で行くと、

強迫性パーソナリティ傾向が多いかな。

あと自己愛性パーソナリティ傾向を持ち合わせているんだけど、

二面性をはっきりと使い分け出来ていて、

物静かな雰囲気を漂わせてたりもします。

最初は静かで真面目に映る。


内向的感情型が優勢になっていく原因に、、

愛着の崩壊経験や、

「怒りの未学習」があります。

「恨みの感情」がある。


それから年齢性別問わず、

心の傷になりやすい「いじめの経験」が、

人を内向的感情型へと変えてしまう原因になると思います。


メンタルトリートメントでは、

どこで心の傷を背負ってしまったのか、

その時どんな処理をしてしまったのか、

その処理方法が間違っていないか、

ではどうすれば解放されるのか、

この取り組みをします。

すると認知が修正されて、改善していきます。

「型」が外れていくからですね(*^^)v


もし、心当たりがあるなら、

上記の手順に当てはめてやってみて♡

囚われから解放されて、

開放感を味わってほしいと思います。



(おまけ)

仕事をしていると、異業種交流なんてことがたまに起きるのよ。

でね、ペットショップ経営の人とお話をする機会があったのよン。

愛好家と言う名の「モンスターペアレント」の実態。

お預けの際に、ちょっとでも違うことをされたと荒立てて、

物凄い激高を味わうと。

これって、

飼い主が自己愛の問題を持っています。

特に「特権意識」を強く残している過剰なプライドを持っている人ほどなる。

会社などではそれが出来ず、

どこかで自分を特別に扱ってもらわなければならない愛情欲求を持っている。

ブランド志向、ちょっと変わった犬種を持ちたがる。

自己顕示欲と承認欲求が潜んでいます。

ペットは自分の分身。

だから重鎮のごとく扱ってくれなかったことが、発端になってます。

良----く視れば「肯定的母性性」ではなくて、

「否定的母性性」のほうで、飼われてます。


飼い主の中には、

幼児期から持ってきたナルシシズムの投影を、

ペットで充足させようとしている人がいることを、

ペットショップの方は忘れてはいけない。


物凄ーッく勉強になったと、おっしゃってくれました。

人間は、全員人格と一緒に歩いている。

そのことを忘れてはいけないんだと思います。





写真 seven-studio





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