境界性が未解決の心は誰かを探しています。
甘え損ねた人の生きる術は、
よいこであることが、
一番安全を得やすいとの尺度を持ちやすいです。
親の顔色を見るのは、
親の条件をいち早く察知してクリアするため。
その先読みが当たっているか否かで、
自分の居場所の状況が、
天国か地獄かに分かれた経験を数多く持ってます。
これは脅威です"(-""-)"
掘り下げます。
まずこの状態では、
相手と自分を同一化する必要があります。
この時点で境界線は引かれていません。
相手一色。
相手の心と同一する必要が最優先され、
自分のスペースは無いに等しい状態です。
『安心したい(心)。だから一緒の意見(頭)にしなければならない』
いつもこんな感じで心と頭を使っています。
自分が一瞬でどこかにいってしまう。
同一化。
これは、
自分の幸せを相手にゆだねている強い依存状態なんです。
未熟な親は自分の気持ちを汲んでくれたと思い込んでいますから、
そりゃ嬉しそうにしていたと思います。
笑顔を子どもにたっぷり向けてくれていたと思いますよ。
貴方の気持ちも喜びで、いっぱいだったことでしょう。
先読みが外れたときはどうなるのでしょうか。
人によっては厳しい批判やせっかん、
厳罰、誹謗中傷、罪悪感の植え込みを受けていたはずです。
貴方の気持ちは追いやられ、
親の気持ちを真っ先に汲むように、
強迫されていたかもしれません。
子どもの年齢が小さいほど親の意見は絶対です。
安心を得るためにどうしても従わざるを得ません。
自分のスペースを無くして、
相手一色に染まらざるをえない。
境界線を引けない人の過去には、
そんなやり取りが数多くありました。
同一化と強い依存状態が、
脳に強く刷り込まれています。
事の経緯を詳しく分析すると、
気持ちを汲んでもらって喜んでいるのは親だけでした。
やっと子どもがわかってくれたわと満足げ。
子どものほうは不愉快さをすべて抑圧しています。
子どもは苦痛を一度たっぷり飲んで、
親の承認を得るために必死さが伺えました。
子どもの頭は、報酬を得たときほど嬉しいものはなさげです。
脳内では快感物質がドバっと出ているからです。
でも、
子どもの心には、この苦痛をのむ虚しさが残っています。
上辺の喜びでは真の喜びを拭えないでいるのですね。
潜在意識と顕在意識のズレがここで生じています。
というか・・・・、
情動と認知のズレとでも言いましょうかね。
これが甘え損ねのときに残る残骸です。
愛情飢餓 = 恨みの感情と化して、
幼い心に積み重なっています。
これが心の仕組み。
誰だって、恨みの感情なんて欲しくないのに。
心は作っちゃうんですね、必然的に。
従順なよいこの人格に隠れた脚本があります。
①「親のいう事を聞けば、可愛がってくれるんでしょ」
VS
「いつか親から解放されたら、絶対こんなことはしない」
②「早く親から離れたい、家から出たい」
VS
「ホントはもっと温かな家族が良かったのに」
離れたい気持ちと一緒になりたい気持ちの葛藤を、
持ち続けて身体だけは大人になっていきます。
隠れて大きな希望も作ります。
①「貴方(親)みたいな人にはならない」
②「私(僕)を大事にしてくれる人を絶対探してみせる」
③「いい家庭を築いてみせる」
表は希望と期待。
でも、
裏では傷つけられた恨みの感情が、
執着と憎悪になっていることに、
ご本人はあまりよく気づいていません。
飛びつく心の正体は、
「希望と絶望」が表裏一体で残り続けていること。
いつまでもその人の心の中に残って、
「支配欲と優越欲の脚本」にすり替わって、
出番をずっと待って大人になっていきます。
飛びつく理由は、
ちゃんとあるんですね。
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