人間は年を取ったら、性格は穏やかになって・・・、
なんてセリフを聞いたことがありますか?
穏やかな人は、
精神的発達を着実に遂げた人のお話です。
不健全なアイデンティティー形成の先にあるものではありません。
精神年齢が高い人とは、
早い段階で、
・自分が何に幸せを感じるかよく知っている
・自分にとって必要なものがあれば十分と思っている
・加減をよく知っている
・他人の介入をむやみに望まない
・直接的に自分を満たし、自分で自分のご機嫌を取るのは当たりまえ
というように、
欲望の扱い方と、
心の鎮め方に関わる知性と理性を体得している人のことです。
言い換えると我欲が少ない人です。
我欲が少ないから心が穏やかでいられます。
今日のお話は、その真逆。
我欲を片づけて来なかった人というか、
自己を中心にする行為を是正できなかった人のお話。
自己愛性過多に陥った状態で老年期・介護期に突入することが、
どれほど危険か知らない人が多いのでご紹介します。
・感情の起伏が著しく激しい境界性パーソナリティー傾向
・人前で途端演じる如く人が変わる演技性パーソナリティー傾向、
・自己愛が異常に強く、特権意識や誇大自己や正当化によって、
すぐ攻撃的になる自己愛性パーソナリティー傾向
どれもヒステリー性が強まります。
嗜癖(不安や不満を薄れさせるものたち)を持ってないことはないので、
それらが手に入らないというだけで大騒動です。
高次機能が弱化してくると、
さらにコントロールが難しくなります。
心のままという言葉がぴったりです。
周囲の人は、
まるで腫れ物に触るように付き合わなければなりません。
神経質さが異常反応を起こすため、
要求をのまなければ屈辱的だと家族を罵り、
凶器を振り舞わすような事態だって起こります。
こうなると家族でも対処が困難になります。
なっても、なられても困る問題ではないでしょうか?
時折高齢者の方から、
自分の問題に気づかず、
正しいと思いこんでいるのは幸せなことではないですかね!?と、
質問を受けることがあります。
わたしは、
「正しさよりも、
何が苦しい状況をつくるかというと、
些細なことで怒りや憤りを抱え、
黒い感情に浸かりながら、
毎日の時間を過ごすってところです。」と、
回答します。
憤りや怒りは依存性がとても強いもの。
ヒステリーもドンドン大きくなります。
持続した苛立ち、憎悪、嫉妬、怨念、攻撃事態をつくります。
そのなかで、
日々時間を過ごさなければいけないのを想像してみてください。
人生百年という時代。
知らずしてそうなるのか、
知っていてそうならずに調整するのか。
情報社会を上手く利用して幸せを選べる時代だと思います。
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