親子関係で身につけたコミュニケーションスキルが、
もっとも影響するのが恋愛です。
質問回答も兼ねて、
’別れ’をテーマにお話しさせてください。
『癒着行動』
甘えられるかどうか、
愛情欲しさに接近する方法です。
癒着行動は、
自他の間に適切な距離感を保てません。
頭では友愛な関係をと望んでいても、
心のほうは、
いち早く仲良し(安全を確保するため)を目指し、
自他の間に心理的境界線(バウンダリー)を設けることを嫌がります。
交際の続行は、
甘えられるかどうかの判断基準で結果が決まります。
最も多いものが、
独占欲、
嫉妬深さ、
束縛、
過干渉(わたしのために、あなたは努力をしなければならないという強迫)
そして正当化を、
行うようになります。
これが愛だ・正しいと思い込んでのこと。
癒着する側は、自分の甘えの欲求の強さに自覚がありません。
癒着される側は、その行為はモラハラ、暴力と変わらないと認識しています。
二つは平行線です。
愛情飢餓から生まれる欲求や性衝動は、
自分を中心にしてもらいたいという心の願いを持ってはいるものの、
それを口にできないので不機嫌になりやすいという原則を持っています。
思いが通じず不愉快になれば、
相手に不機嫌をぶつけ、
あなたが悪いと罪悪感を持たせては誘導する方法を持ち出します。
「人を大切に思う」を親から教わっていないため、
なじる、けなす、物を投げる、威嚇するなどの行為を、
自己主張の手段として選んでいきます。
(エスカレートしたものがDVです)
そのため求まれて困る人もいるのが実情です。
状況に憔悴しきって、関係を断ちたいという人の相談も数知れずです。
どうしてもこの関係に未来が見えないという場合は、
犠牲になるのではなく、
お互いに生きやすくする選択は必要不可欠です。
この関係を解消したいと決意するなら、
その状況に対して、
罪悪感を持たない、
きっちり相手の感情や要求に対して線引きする、
価値観を合わせない、
好きと嫌いをハッキリ表現する、
都合を合わせない、
公的機関に援助を求める。
つまり、別れたいなら満たそうとしないことです。
優しさよりも思いやり。
思いやりは、問題は問題として取り合うことです。
思いやりは、100%の共感とは違うので、
甘えの要求が強い人には冷たく映ります。
関わり合いのなかで、
この人とこれ以上付き合っていても、
利用する価値がないんだと思うと、
執着が薄れて心が冷めていきます。
別の物へと興味の対象が移っていきます。
それがエゴイズムというものです。
最後の心得は、
あなたのことをこき下ろしをする可能性がありますので、
心の準備をしてください。
それがなければ幸いです。
これは、
都合よく運ばず、
’いい人’の努力や理想に対して、
無下に扱ったよねという怒りが伴うためです。
子どものころ、
関わり方も怒りのぶつけ方も親から学んでいます。
親にされた記憶がそのまま行為の正しさとなって、
恋愛の場で再現されることが多いです。
求める者と求められる者の心の苦しみが、
お互い違った形でおもてに出たんだと意味づけてください。
協議においてよくあることですが、
勝ち負けを気にして、
どっちが正当かその場で決着しなくてもいいです。
例え今、論点が合わなくてもムキにならないほうがいい。
ムキになると振り回しにあい、時間も労力も使います。
終わらせることが気高い選択です。
どちらの言い分が正しかったのかは、
その先の時間のなかでわかります。
持続する心の安すらぎと、
穏やかで幸せな居場所を手に入れたほうが正当でしょう。
悪い噂を流す人もいますが人の噂も七十五日。
征服できなかった仕返しや嫉妬なので関与しないことです。
最後に、
相手は相手、自分は自分と線引きし、
お互いの歩む道を送り合う気持ちで片づけてください。
思うようにいかない恋愛はたくさんあります。
続けるだけが素晴らしいのではありません。
精神の美。
・終わりにする気高さ
・二度と会わないから美しい物語になる
恋愛は、どんな形であれ人を大人にします。
人間の心の一段奥深いところを知るための体験と意味づけて、
あなたの人を見る目に役立ててください。
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