※お読みいただいている皆様へ※
現代社会で代表的なケースを公開していこうと思います。
なぜ多くの人が該当してしまうのでしょうか。
それは人間の習性でもあるからです。
『どのような条件下にいると、人は発症しやすいのか』
『育成とはどういうことなのか!?』
その目線でお読みいただきたいと思っています。
≪キャンパス症候群にみる人間性≫
もう死語になっているのかもしれない。
あえてブログで書いておこう。
昔「高校デビュー」って言葉があったんですよ。
中学生のときは真面目だったのに、
急に高校生になって茶髪にしたりして、
雰囲気変えていきがりデビューしちゃったねって人のことを、
指して言った言葉。
これの大学編とか社会人編とかがあるわけです。
仕組みは一緒。
なので大学編でお話をします。
背景にある心理は、
一つの規範を突破して、
新しい場所で解放されたぞーーーっ、
今度こそ自由だって感じ。
遊びまくる、謳歌するぞ、今までの自分ではもうないんだぞの、
自己顕示欲と承認欲求を求めています。
新たな自己アイデンティティーを獲得したい努力のあらわれです。
このときの精神構造は、
規範の崩壊によって枠組みがぐっと広くなり、
抑圧されたエネルギーが放出に向かっているので、
脳内では快感物質が飛びまくってます。
それで解放感を味わっています。
一種の躁状態。
大学生はこのスタイルにハマりやすい。
それは高校生と違って、
自由に自分の学業スタイルを作ることが許されます。
時間を自由に謳歌できるようになりますでしょ。
縛られた規範から解放されることによって、
万能感が一気に広がります。
ところがしばらくするとそれは続かなくなります。
大学生ともなれば通ってくる人も広域。
留学生も多数います。
これで価値観が色々と混在していきます。
その先には、
自分で計画した社会進出を控えています。
「自分がなにものであるか、どうしていきたいか」が、
ある程度掴めていなければいけません。
広がる妄想と現実の差に恐怖を覚えるのね。
それで焦燥に襲われます。
大学進学などにみる社会慣習のレール。
これに乗っているケースは良く観ると、
適性不適性に関わらず乗っけられているのね。
「みんな行ってるし」
「みんな行けって言うし」で、
慣習に乗っかっちゃった子どものほうが、
躁からうつ症状へと向かっていきやすいのです。
周囲からは良かったねとなっているんですが、
不適性のまま乗っけられた子どもにとっては、
キャンパスで自己喪失に出会うんです。
この大学を出たらその先の社会に出ることは時間の問題。
その時間の中で自由を満喫したいけれど、
自分の適性を自分でしっかり見つけたうえで、
格好良く社会進出しなければいけません。
それが出来なかったら格好悪い。
親や周りになんて言われるんだろうか、、、、。
不適正であることは認めたくない隠したい。
ここで、
本当に自分は大丈夫なのだろうか・・・・と、
自己懐疑が強まってしまう子が出てくるんです。
それで方向性が見えなくなって恐怖に陥ります。
すごく楽し気に通って最初は社交的だったのに、
数か月してくると、
沈んだ気持ちが時折襲ってくるようになります。
この時点ではまだ多くの若者は、
疲れたんだろう、、、、で済ますのねよ。
派手なことでもすれば気分がまた高揚するさと思って、
自由を謳歌しようと遊びまくったりするのよね。
(内容は個人差があります)
友達と一緒に出掛けたりもして、気を紛らわす時間を作ります。
でもまたしばらくすると気分が沈む。
ふさぎこむ時すら出てきてしまうのです。
これに加担しているのが、
自己アイデンティティーの不確かさ。
レールを引かれた子どもには、
目的を持って自分で選んでいる感覚よりも、
周りがどう評価するかで選んでいるからなのね。
就活を望まれれば、
目先は人目を引く職業を狙っていったり、
華やかさを求めていこうと下調べをするけど、
それも失速。
万能感と出来ているアイデンティティーが、
現実の壁の前で妨害します。
もうひとつは、
かりそめの自立人格と甘えたい人格のふたつを、
統合する必要が出てきます。
成人式を迎える頃ですからね。
進む方向への不安、
本物の自立へ不安、
二つの問題の葛藤を抱えて失速してしまうのです。
ここで逸脱症状や身体症状が出てきます。
さらに進行して、
軽いノイローゼや躁鬱症状などが現れてきます。
もともと多感な子どもは、
規範の解体や変化に出会うたび、
事を大きく感じてしまう傾向です。
万能感の広がりも、
自己喪失の感覚も大きいと思ってください。
家族はサポートを常にしていこうという気持ちを、
忘れないでいただきたいと思います。
話し合いの中で、
多感も個性と思って受け止めるのが容易になり、
リカバリーすれば大丈夫と自信になります。
目の前の成績の有無だけに囚われやすかったら、
成績ですべてが決まるわけではないと、
お話を広げていくことです。
挫折経験はけして悪いものではなく、
適性を知ったり、弱点への受容スキルや向き合い方やの開発だと、
教えてあげてください。
優劣や裁きではなく、
磨かれていく喜びへと、
親御さんがまず意味づけを変えていただき、
子どもへ伝え直すことが大事です。
自分本来に回帰していく通過儀式だと思っていただきたい。
実際バイトでやってみる経験をしたっていいんです。
これは現実だから。
働くことから退却したくなる自分を見つけたら、
そこで優劣アイデンティティーの存在が実感できます。
それを外すことは現場でしか出来ません。
就活で初めてこれを味わうと、
落ち込みが激しくなってますね。
一度、等身大の自分を受け容れ難く思っていることを、
バイトや何かに携わって実感し、
しっかり意味づけできると、
その先が楽になりますよ。
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