2019年4月4日木曜日

多感な子どもたちだから陥りやすいケース(キャンパス症候群)


※お読みいただいている皆様へ※

現代社会で代表的なケースを公開していこうと思います。

なぜ多くの人が該当してしまうのでしょうか。

それは人間の習性でもあるからです。

『どのような条件下にいると、人は発症しやすいのか』

『育成とはどういうことなのか!?』

その目線でお読みいただきたいと思っています。




≪キャンパス症候群にみる人間性≫


もう死語になっているのかもしれない。

あえてブログで書いておこう。

昔「高校デビュー」って言葉があったんですよ。

中学生のときは真面目だったのに、

急に高校生になって茶髪にしたりして、

雰囲気変えていきがりデビューしちゃったねって人のことを、

指して言った言葉。


これの大学編とか社会人編とかがあるわけです。

仕組みは一緒。

なので大学編でお話をします。


背景にある心理は、

一つの規範を突破して、

新しい場所で解放されたぞーーーっ、

今度こそ自由だって感じ。

遊びまくる、謳歌するぞ、今までの自分ではもうないんだぞの、

自己顕示欲と承認欲求を求めています。
 
新たな自己アイデンティティーを獲得したい努力のあらわれです。


このときの精神構造は、

規範の崩壊によって枠組みがぐっと広くなり、

抑圧されたエネルギーが放出に向かっているので、

脳内では快感物質が飛びまくってます。

それで解放感を味わっています。


一種の躁状態。


大学生はこのスタイルにハマりやすい。

それは高校生と違って、

自由に自分の学業スタイルを作ることが許されます。

時間を自由に謳歌できるようになりますでしょ。

縛られた規範から解放されることによって、

万能感が一気に広がります。


ところがしばらくするとそれは続かなくなります。
 
大学生ともなれば通ってくる人も広域。
 
留学生も多数います。
 
これで価値観が色々と混在していきます。

その先には、

自分で計画した社会進出を控えています。

「自分がなにものであるか、どうしていきたいか」が、
 
ある程度掴めていなければいけません。


広がる妄想と現実の差に恐怖を覚えるのね。

それで焦燥に襲われます。


大学進学などにみる社会慣習のレール。

これに乗っているケースは良く観ると、

適性不適性に関わらず乗っけられているのね。
 
 
「みんな行ってるし」

「みんな行けって言うし」で、

慣習に乗っかっちゃった子どものほうが、

躁からうつ症状へと向かっていきやすいのです。


周囲からは良かったねとなっているんですが、

不適性のまま乗っけられた子どもにとっては、

キャンパスで自己喪失に出会うんです。


この大学を出たらその先の社会に出ることは時間の問題。

その時間の中で自由を満喫したいけれど、

自分の適性を自分でしっかり見つけたうえで、

格好良く社会進出しなければいけません。

それが出来なかったら格好悪い。

親や周りになんて言われるんだろうか、、、、。

不適正であることは認めたくない隠したい。


ここで、

本当に自分は大丈夫なのだろうか・・・・と、

自己懐疑が強まってしまう子が出てくるんです。

それで方向性が見えなくなって恐怖に陥ります。


すごく楽し気に通って最初は社交的だったのに、

数か月してくると、

沈んだ気持ちが時折襲ってくるようになります。


この時点ではまだ多くの若者は、
 
疲れたんだろう、、、、で済ますのねよ。


派手なことでもすれば気分がまた高揚するさと思って、

自由を謳歌しようと遊びまくったりするのよね。

(内容は個人差があります)

友達と一緒に出掛けたりもして、気を紛らわす時間を作ります。


でもまたしばらくすると気分が沈む。

ふさぎこむ時すら出てきてしまうのです。


これに加担しているのが、

自己アイデンティティーの不確かさ。
 
レールを引かれた子どもには、
 
目的を持って自分で選んでいる感覚よりも、
 
周りがどう評価するかで選んでいるからなのね。
 
 
就活を望まれれば、

目先は人目を引く職業を狙っていったり、

華やかさを求めていこうと下調べをするけど、

それも失速。

万能感と出来ているアイデンティティーが、
 
現実の壁の前で妨害します。


もうひとつは、

かりそめの自立人格と甘えたい人格のふたつを、

統合する必要が出てきます。
 
成人式を迎える頃ですからね。
 

進む方向への不安、

本物の自立へ不安、
 
二つの問題の葛藤を抱えて失速してしまうのです。


ここで逸脱症状や身体症状が出てきます。
 
さらに進行して、
 
軽いノイローゼや躁鬱症状などが現れてきます。
 
 
もともと多感な子どもは、
 
規範の解体や変化に出会うたび、
 
事を大きく感じてしまう傾向です。
 
万能感の広がりも、
 
自己喪失の感覚も大きいと思ってください。
 
 
家族はサポートを常にしていこうという気持ちを、
 
忘れないでいただきたいと思います。
 
話し合いの中で、
 
多感も個性と思って受け止めるのが容易になり、
 
リカバリーすれば大丈夫と自信になります。
 
 
目の前の成績の有無だけに囚われやすかったら、
 
成績ですべてが決まるわけではないと、
 
お話を広げていくことです。
 
挫折経験はけして悪いものではなく、
 
適性を知ったり、弱点への受容スキルや向き合い方やの開発だと、
 
教えてあげてください。
 
優劣や裁きではなく、
 
磨かれていく喜びへと、
 
親御さんがまず意味づけを変えていただき、
 
子どもへ伝え直すことが大事です。
 
自分本来に回帰していく通過儀式だと思っていただきたい。
 
 
実際バイトでやってみる経験をしたっていいんです。
   
これは現実だから。
 
 
働くことから退却したくなる自分を見つけたら、
 
そこで優劣アイデンティティーの存在が実感できます。
 
それを外すことは現場でしか出来ません。
 
 
就活で初めてこれを味わうと、
 
落ち込みが激しくなってますね。
 
 
一度、等身大の自分を受け容れ難く思っていることを、
 
バイトや何かに携わって実感し、
 
しっかり意味づけできると、
 
その先が楽になりますよ。
 
 
 
 
 
 
 





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