今日は仲間意識について。
とても仲間想いの人っていますよね。
自分のグループに所属するメンバーを、家族と同様に接してくれる人たち。
愛情深い方々に見える。
この方々の頭の中でも、
オキシトシンホルモンが分泌されていて、
絆を深めることに影響しています。
世話を焼いてくれたり、関心を寄せてくれたり、
気がつかない所に手が届いたりと、
大変重宝する人材になる素質を持っています。
と、ここまではとても良い雰囲気でお話を進めてきました。
しかし、良い面だけではないのです。
物事は表裏一体。
では始めます。
動物本能が備わっている私達人間は、
孤立すると生き残れない可能性が高いことを知っています。
そこで社会性を身につけて、孤立しないように知恵をつけます。
所属先にはそれぞれ一定のルールが存在し、
その秩序を守ることで所属するグループの一員とみなされ、
一緒に居ることを許されます。
秩序を守っているときは問題は起きません。
秩序を乱す存在が現れたときに、
オキシトシンのもう一つの働きが顔を出します。
それが攻撃です。
秩序を守らない人を見つけると、
仲間意識の絆が崩壊しかねません。
心配が発動します。
そこで秩序を守るように強く迫っていくのです。
グループの一員として、その人だけを差別化するわけにはいきません。
そこで再度、平等意識を持たせることが必要になります。
努力の甲斐あって、仲間意識が元に戻って団結されれば事は済みます。
心配が消え、安堵の雰囲気の中で通常運行がなされていきます。
しかし仲間意識が戻らないと、
戻るまで攻撃をやめません。
これがオキシトシンのもう一つの特徴です。
よくあるケースは、
反抗期を迎えた子どもに、
自己主張を忌み嫌い、
ひどく攻撃的に当たる親御さんは、この傾向を持ってます。
要注意です。
親側の心情に心配性が絡んでいるとかなり暴走してます。
なんとしてでも秩序を守らせようと強く迫っていきます。
度を越えていく強要に加担しているのが認知の歪みです。
自分はけして間違っていることなど何一つしていないと、
攻撃を正当化してしまうのですね。
正義感として任務を遂行しているんだと認知していきます。
正義なので管理は致し方ないこと。
貴方のことを思ってやっている。
仲間意識が必要とされる集団の中で、
秩序を守る本来の意義と、
権力意識とがすり替えられて、
人を支配するようになってたりします。
厳しい処罰やいじめのケースには、
正義感にすりかえられた差別化があったりします。
正義感にすり替えられた差別化は、
いつしか快感になっていきます。
他者への影響力を持つ快感ですね。
権力意識と支配欲と優越欲と玉座の快感が合わさって、
常軌を逸する行為へと発展していることが少なくありません。
溺愛も過干渉も、
また徹底した制裁なんてのも、
リーダー側の一方的な正義です。
この類の典型的。
リーダー側は個人の損得感情、優劣意識ならびに、
一方的な意見の押し付けによる同一化が目的になっていないか、
しっかりチェックしないといけないですね。
人の心に備わる「怖れ」が多種多様に形を変え、
私たち人間を振り回します。
人であるがゆえ誰もが気にかけて、
毎日を大事に生きる必要があるのだろうと思います。
(一区切り)
さてさて今日から暦は7月です。
心配性の問題を長々と5月ごろからつづけてきました。
そこで下半期に突入を記念して、(なんで記念何だろう)
ちょっと目線を変えてみようと思います。
心配性な人ほど、
「支配欲・優越欲・同一化」を望みます。
そのメカニズムを、
育てられ方の悪連鎖としてみたらいかがなもんかと思ったのです。
祖父母から両親世代へ。
両親世代から子ども世代へ。
ずるずると悪癖が連鎖している家系ってあるんですのよ(*'ω'*)
孤立することへの恐怖を背負いながらも、
誰かを頼らざるを得ない葛藤側。
彼らの心理を分析すると、
複雑な心理を持たざるを得なかった原因がありました。
ヒントは家族や所属の中で、
指導者側が強迫性パーソナリテイ傾向、
ついで自己愛性パーソナリテイ傾向でした。
リーダー側の一方的な主張。
管理・監視・支配の下で、
いつも従わざるを得ない思いをしてきているのね。
彼らのパーソナリティ傾向の前に、
なぜか屈するしかない経験が見事に連鎖してます。
このような管理・監視・支配傾向になる未熟なリーダーの心理。
どうして生まれるのでしょうか。
ちゃんと理由があります。
ヒントは、
仲間意識と差別化の中で早くから大人になることを、
強要された子どもたちが起こしてしまう「甘え損ね」が原因。
「甘え損ねのメカニズム」として取り上げたいと思います。
明日からお楽しみに~
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