2023年6月21日水曜日

結論が出るまで執着します

 


家庭でも、職場でも、学校でも、

恋愛でも、結婚生活でも、子育てでも、

妄想計画は使われます。


そして、

そうならないと嫉妬や憤怒に襲われ、

更なる独占欲に駆られて動きます。


絶望感を経験するに至るまで拘ってしまったケースもあります。

該当しますか?


一番そうなりやすいケースは、

恋愛でしょうね。


人への執着が異常レベルにまで高まってしまう理由は、

いくつか考えられます。


子どもの頃から、

自分の願いに対して抑圧傾向になっていることと、

自我理想が崩されずに持ち越されてしまっていることです。


自我理想の崩しは、

友だち・親友づくりでまず経験します。


友達探しとは、

いったん理想の人と想えるタイプを外に探し、

その人が自分に応えてくれることで、

「自分はこんなにも素晴らしい人なんだ」と自我を把握するため。


人探しをしているようにで、じつは自分探しをしている段階です。


そして、

その友だちや親友の間柄で、

『こんな人とは思わなかったわ』という経験をしたことはありませんか?


あれは、

幻想が敗れたことに腹を立てているのです。


この経験は、

自分の姿をもう一度よく視るチャンスを与えてくれてます。

アイデンティティー形成にとても重要です。


理想化されている自分を、現実へと引き戻してくれているのです。


もしもこの経験が無かったらどうなるのか?

経験を活かせなかったらどうなるのか?


幻想の自分(=自我理想=めちゃくちゃ盛ってる自分)を、

ずっと持ち越すようになります。


理想の自分と理想の相手のカップリングに、

恋い焦がれた妄想状態が外せません。


思春期の心理発達課題は、

・自我理想をひとつひとつ諦めていくという課題

・本当の姿を見て受け入れる課題

・自分にも他者にも、沢山の側面があるということを認める課題

と、結構大事な課題が入ってます。


自分が気に入らないところでも、

まぁしょうがないかと自分として受け入れること。

そして、

そこから立ち上がるという純粋な乗り越え体験が必要です。


こうして不完全も、

酸いも甘いも、

善も悪も、

得手不得手の両面を受け取って統合し、

生身の自分を見れるようになります。


異常な執着は、

こうした心理発達課題を乗り越えてきていないためです。


共依存の病理がある心理状態は、以下のようなものです。

・生身の姿のほうが受け入れがたい

・理想(幻想なんだけど)のほうが自分にピッタリ合っていると思っている

・そうでない状態は否認するほうが安全である(失敗や失態は許せない)


今ブログを読んでショックを受けている人は、

カルチャーショックと思ってください。


ただ知らなかっただけ。

その情報に触れるチャンスが今までたまたまなかっただけです。


今、新しい文化を受け入れていくプロセスは、

心理発達課題を実践することそのものになりますから、

ぜひ心機一転を目指してみてください。




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