2023年6月2日金曜日

現代社会のなかで起こっていること(発達障害ブーム!?)

 

ネガティブな支配欲。

認めがたい真実。


どうして自分はこんな風になってしまったのか?

相談者から悲しみとともに口から零れることばです。

悔しい気持ちに襲われるときってありますよね。


確かにそうです。

なりたくてなったわけではないことです。

認識できない間に、

良くない道へとどんどん進んで迷い込んでしまったようなものですもの。


今出来ることは、

その悲しみのなかに留まらないことではないでしょうか?


出ていいと宣言する。

出口を探していいと導くことではないでしょうか?


出口を見つけて、二度とそこに戻らないようにするために、

物事の因果関係をしっかり理解して賢くなることだと、

わたしは思っています。


機能不全家族のなかに身を置いていると、

親の気分や意見に振り回されるような体験を重ねます。


子どもは、希望と失望の繰り返しを数知れず経験し、

心理的絶望感を何かの拍子に味わっています。

その体験のなかで『二次的症状』が輪をかけて育ってしまうのです。


表面化するのは青年期以降。


アダルトチルドレンのことを『行動する子ども』と称する学者もいますが、

その理由は、

保護者のもとで生活する青年期までは、

共依存病理は潜伏している時期だからです。


社会生活が本格的になってくるときにその全容が現れてきます。

問題がハッキリと現れてくるのが成人してからなので、

アダルトチルドレンというのです。


行動のパターン化を大まかに分けると、

・社会的スキルは育っているが、内面の発達に問題がある

・社会的スキルも停滞し、内面の発達にも問題がある

といえます。


前者の場合、

社会的な(職場など)場所では、

けしてそのそぶりが見えないこともあります。

社会生活のなかで、

癒着と支配欲が上手く働いて成功する人もいます。

しかし、

親密な関係が必要になるプライベートになると、

とたんアダルトチルドレン・共依存症状が出てきてトラブルに見舞われます。


後者の場合、

現代ひとつ問題が生じています。

それは、

ちょっと前からブームになっている『発達障害ブーム』です。


ある精神科医のコラムを読んでいて気づいたのですが、

発達障害ではないかと精神科を訪れるひとがここ数年各段増えていて、

しかし、

その半数は発達障害ではない人たちだといいます。


その人たちに共通するのが、

経験不足、社会生活スキルの停滞、コミュニケーションスキルの脆弱性、

引きこもり、生きづらさによるものだと言います。


情報によって多くの人が精神科を訪れるほど、

この問題は社会のなかにあるのだと感じました。

これらの原因と考えられるひとつが共依存病理です。


もしも、

迷い生きづらさのなかにいるなら、

「仮説」でも構わないので、

共依存の病理と、

心理発達論をアセスメントに取り入れて考えてみてほしいです。


あたらしく道を歩み直す。

それは『病い』という捉え方ではなく、

あらたな旅立ちとして活用できるものだと、

わたしは思っています。

(こういう見方をするのが哲学やヨガ行法なんですけどね)



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