2018年12月16日日曜日

うつ病の原因に心理発達途上があります


何もする気が起きない。

それにどう対処をしたらよいですか。について、

11月末にアーユルヴェティックライフブログに書かせていただきましたが、

人って潜在意識にある欲求に繋がって生きてしまうところがあるのよね。


動けないのではなくて、

動きたくないと認めてあげること。

どうしても子どものままで居たかった。

ずっと子どものままで居たかった。

そんな正直な気持ちに真っ向から向き合い自覚する時間が、

等身大の自分を取り戻すことになるのだろうと思います。


なぜそれを正直に伝えようとしなかったの!?との問いに、

多くの人が気持ちを表現することを躊躇しました。

大人であることのほうが評価が高い既成概念が、

気持ちを置き去りにする手段を選ばせていたんです。

それが心理発達の成長を複雑にしてしまったのだろうと思います。


甘えたい気持ちと折り合いをつけながら、

少しずつ元の枠組みから離れさせてあげる移行期は、

誰もが子どもと大人の両者が入り混じったとても曖昧な状態です。

厳密に「これが出来たら大人だね」などと、

ハッキリと線引きできないものの中に居るわけです。


しかし「これが出来たら大人だよ」ってジャッジが、

心身症や精神疾患や青春期心性を長引かせた人たちには、

なぜか不思議と存在しているのが共通してます。


おそらく過去ボーダーライン上の状態を、

快く思われない何らかの事情が、

身の回りに在ったのだろうと思います。


青春期の心情を擁護をする者たちの受け皿が、

ご本人にはちょっと適さなかったのが原因なのではないかと思います。


過去の時間に遡って生き直しは出来ないけれど、

生き直しをしたかった気持ちから育て直すことは可能です。


今一度その頃の気持ちになって、

自分の気持ちを取り上げて抱きしめてあげる時間が、

意外にも自分自身に責任を持つことになり、

整理をつける近道だったりします。


正直な気持ちは、愛らしい気持ち。

ではないでしょうか。

その状態のうちに周りの人は気持ちを気持ちのままに、

キャッチしてあげる必要があるのだろうと思っています。


うつになりやすい人たちと向き合ってきて、

気づかせてもらったことがあります。


以前「制服文化」たる言葉で、

当時の合理化教育システムや国民性を表現していたことがあります。

これは集団を優先させて、その後に個を確立していく性質があります。

わざわざお揃いのモノを作って、

集団の制度(規範)を取り込むことで、

自己を確立しようとしています。

「言いつけを守れる自分」は立派なアイデンティティーとなってます。


しかし、

その制度(規範)の枠組みが取り払われたとき、

急激な変化について行けなくなって、

存在の根拠を失い強い恐怖感に襲われてしまってたり、

模倣への過剰な傾倒を起こし衝動的になっています。


それは枠組みに過剰に傾倒しているアイデンティティーであることを、

見落としていたからです。


規範の不鮮明化に対する恐怖と自己喪失がワンセットで、

後々その人の心理を複雑にしていくとは、

社会もなかなか気づきにくかったのだろうと思います。


過剰に制度(規範)へ傾倒していた場合、

それが全うできない不可能性を感知したら、

責任感の強い人なら恐らく、

人一倍強く無能感や自責の念を抱いたであろうと思います。


親や学校の規則に過度に適応してきた人は、

年齢が上がると同時に発生する自我の目覚め(自己意見)に対して、

不愉快さを感じるようにまでなって苦悩してました。


言いつけを厳密に守る先に多くの希望と解放が叶うことを願っていたはずです。

でもその願いは規範依存性や秩序指向性の習性の元に叶わなくなっていた悲しみが、

「抑うつポジション」を誘発してしまったのだろうと考えられます。


もともと生真面目、几帳面、世間体を気にするタイプの人たちには、

自我の芽生えを肯定できるような受け皿がこれからは必要です。


会社勤めをするようになってから「うつ」を発症した経緯をお持ちの方は、

幼少期から当たり前のように吸収していた規範に、

矛盾を感じることを許可してください。

場が変われば規範は変わるモノです。

柔軟に対応することが必要になってきます。

見えない監視官の圧力に対して萎縮して屈せず、

継承できるものと破棄したほうがよいものを自分で選択し分別しましょう。


言いつけを守れる立派なアイデンティティーから、

自己を主体としたアイデンティティーへと組み替えて、

社会に対応していきましょう。


しばらくすると抑うつになり失速しがちな人は、

自己の中に存在する「枠組みに留まりたいアイデンティティー」を、

意識すると良いかもしれません。


青春期心性とは、

枠組みに依存して留まりたい母胎回帰なアイデンティティーとの、

上手な折り合い期とみたら向き合いやすいのかなぁと思いました。


子どもから大人へと成長する青春期では、

生活習慣の見直し、

身辺整理、

役割や立場の改変、

受験や職業選択の進路問題、

性の問題と次から次へと目白押しです。


それは規範で保護されていた時期から、

規範が緩和されて自身の力で峠を越えてく力を身につける時期です。

避けて通ることは出来ず、また避けても成長することは出来てはおらず、

とてもシビアな問題です。


もう一度やり直す気持ちで取り組んでみてください。

青春期心性を見事にクリアした数年後の自分に出会うために、

今日出来ることを選び直して進んでいってください。









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