2018年12月9日日曜日

アイデンティティーは比較から創るモノでは脆弱になる

では本日より『青春期心性』と題して取り掛かりましょう!

本日はまえがきとしてスタートします。



可愛い写真見っけました。

これ使って説明します。


あなたと違うから私は猫だ。

あなたと違うから私は犬だ。

これぐらいハッキリとした違いなら良いのですが、

人間同士ではそれが出来ません。


人間の「自分らしさ」とは相手と自分を比較して作るのではないのです。

「らしさ」とは(写真を借りて説明すると)、

スキンシップが得意(好き)⇔友好関係が得意(好き)⇔表現上手。

そういうところが私(僕)には昔からずっとある♡

資質を見っけて大事にし続ける。

これ揺るがないアイデンティティーです。


それに対して、

「何やってんの?それ変じゃない。そんなスキンシップ普通しないっしょ」と言われて、

「がーーーんッ(*_*;」となって撃沈し、

ずっとうろたえて資質を無くしてしまおうとする場合は、

自己アイデンティティーがまだ脆弱なのね。


これは他者に畏怖して自己愛が萎縮しているパターンです。

相手の言葉を瞬時に鵜呑みにして、

相手の意向のままに自分をすべて作り変えなくっちゃってなってます。


萎縮した自己愛によって自己肯定がなかなか出来ず、

緊張や恐怖によって認知がグラグラになっています。


このような場面では相手の意向だけを最良と見なし、

それだけを習得しようと奔走しがちになります。


自分ではどうしていいかわからなくなることしばしば。

それで他者の意向を真っ先に聞きに行きたくなってます。


もうひとつは、

自分像が肥大化して暴走している抵抗・反抗の躁的防衛パターンね。

想像が暴走して、他者の意見をすべて撥ね退けて作ってしまうムチャブリ型アイデンティティー。


心当たりがありますか!?

アイデンティティーの獲得の失敗や脆弱をちょっと疑ったほうが良さそうです。

腰を据えて知りたいなぁと思って人は、

あえてそう意味づけして、客観的な分析力をつくるのに役立ててみてください。



アイデンティティーには、

此処に居ていいんだと思える根源的な存在的アイデンティティー、

男女の性別によるアイデンティティー、

学業的アイデンティティー、

職業的アイデンティティー、

性アイデンティティー、

などがあります。

それぞれあなたはどんな風に手にしてきていますか?


青春期心性は、

上記のアイデンティティーを統合し、

確立とまではいかないまでも一つの方向性を目指して、

社会人として参加していけるようになる「子どもから大人へ変わる」準備期間中の心情です。


学生気分の中で掴んでいる自分像が、

果たして社会で本当に適応していけるだけの力を備えているのか。

すり合わせて自分の現状を掴もうとする大事で、

同時にストレスが多くかかる時期。

この時期までにおおよその打たれ強さと土台を作っているほうが、

社会適応をしやすいのですね(^^ゞ


アイデンティティーって、

他人と自分を比較して優劣で見出すよりも、

経験の中で自分らしさに当たりをつけて、

自分と周囲の人が協力して、それを大事に育てていくほうが良かったりします。


小さな年齢ほど家族の存在はとても影響を及ぼします。

協力的な家族の中で養育された人のほうが、

やっぱりアイデンティティーもしっかりしたものになりやすいです。


逆に気分が不安定な親に育てられたり、

一方的な親の価値観の押し付けだったり、

否定的な環境(不認証環境)だと、

アイデンティティーの獲得は失敗に終わりやすいところがあります。

結果、社会に出たときに不適応を起こしやすく、

脆さゆえに失速が起こりやすい負の連鎖に陥っていきます。


アイデンティティーとは、

本来相手との優劣で輝き始めるものではありません。

自分自身で自分の中に見出し、

それで輝き始めるもの。

まずはそのことを心にとめて、

アイデンティティーの獲得に前向きに進んでいきましょう(*^^)v







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