世話焼きと言う名の共依存の仕組みは、
一見ボランティア精神に映りますが、
目に見えない部分を良く掘り下げて知ると、
実は奉仕活動ではないことが発見できます。
機能不全家族の中で支える人は、
何があっても相手のためにやらなければいけないという強迫観念と、
やめてはいけないのだと罪意識が常にあり、
相手と境界線を引くことがままならなくなっていました。
ここで自己肯定の挫折を経験していたのです。
自己肯定の挫折ゆえに、
自尊心など持てるはずがないとなっていたと、
言えるのではないでしょうか。
思い当たる人はどうぞご自身を解放してください。
全てはOSと割り切って、
新しいOSを創ってみたいと思っていただけたらと思います。
ここでもう一度、
自己肯定がなされなかった理由に、
機能不全家族の特徴を復習しましょう。
親も子どもが生まれる前、
一人の男と女のカップルです。
その間柄こそがすでに不健全な依存状態で、
そこに子が生まれて巻き込まれている事情があります。
男女のカップルの間で満たされない欲求を、
子どもを巻き込むことで成り立たせています。
「家族なのだから」「しつけ」を理由に、
親の心理的要求は野放しにされ、
優しい虐待は家庭内で横行し、
子どもの純粋な心性を蝕んで人格形成を阻んでいます。
良く見ると家族全員が自己肯定の脆弱性を持っていて、
どこか誇大評価だったり、
過少評価だったりする不器用さがあり、
現実を否認する傾向があります。
この世に生まれて最初に味わう小さな社会が、
子どもの心から自尊心を失わせるほどの、
歪んだ力の関係が機能不全家族にはあります。
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