2023年5月10日水曜日

自我理想がプライドとなって成長を妨害します

 

物事がうまく進まないときほど、

注意が必要なのが「プライド」です。


心理発達論では、

まず数多くの実体験から『自己イメージ』がつくられるのが健全といってます。

身体的な特徴、心理的特徴、能力、得手不得手の両面などを吸収し、

ここには、

親や周りの色目や欲目があってはいけません。


ところ、

生まれた家庭の価値観で、

「この子にはこうあって欲しい」とか、

「こうでなければいけない」などがあって、

その子を強制的にイメージのほうへと導かれていた場合、

等身大の自己のほうが曖昧になります。


等身大の自己より、

まわりが期待を寄せる『いい自己』にならなければいけないと思い込むようになり、

それが意識の中心に置かれるからです。


この『いい自己』を守るために、

必死に生活をするようになります。


ここで出てくるのがプライド(城壁)です。


家庭生活・社会生活上、

控えめに振る舞っている人でも、

内面で人一倍プライドの高い状態がつくられます。


ずっと信じていた『いい自己』が、

何かによって崩れ去ろうとすると、

人一倍神経質になり、

一気に不安症に陥るのは、

このプライドがあるからです。


50代60代で、

はじめてこの体験をする人も多いのが現代です。


知識は回復のための最大の武器なので、

苦しみを軽減するために覚えておいてください。


心理発達において、

自分の知らないところでコースから外れていたためなので、

未学習にしたものを念頭に置いて生活を営んでいくと、

それがトレーニングそのものになって苦しみを軽減してくれます。



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