本当の自己、
それとの出会いは、
好くあれ好くなかれ、関係なく毎度かけがえのないものです。
本来の個性ですから。
ところが自己愛の欠如が根っこにあると、
そうはなかなか思えません。
自己愛の欠如によってつねに自己肯定感が低く、
劣等感を抱かずにはいられません。
そのため本当の自己は、
どこかへと追いやられていきます。
カウンセリングのなかでよく明かされる内容に、
子どもの頃のいじめの体験です。
自己肯定感を今まで持っている人でも、
この体験は、自己喪失のつらい体験になります。
その背景に、
若者らしい偏った見方や、
べき論による断罪、
嫉妬の処理がわからずに相手を蔑むなどによるものが多く、
ご本人の良い面まで失われてしまっているケースが多々あります。
そうした苦く辛い体験によって、
気に入らない自分は無いことのようにし(否認)、
人が好むような面だけを必死に組み合わせて創ろうとしていきます。
この大きなフラストレーションを避けようと、
現れてくるのが嘘と演技です。
善人にみられようと印象操作をしていきます。
演技性パーソナリティは、
愛情不足から生まれてくるものと知っていますか?
劇的な感じに振る舞うことで、
他人の関心を自分に向かせる術を覚えてしまい、
習慣化した結果定着してしまうものです。
人当たりが良くも映りますし、
そのほうが自己確信が取れやすかったり、
人との交流がスムーズだったり、
恋愛関係をつくりやすいと感じてる感想を聞きます。
しかし、
親密な関係において、
その人格の本質が露見します。
本当の自分を出せなかったり、
より大きなトラブルを上乗せして招いていきます。
最初の印象とは全然違う人柄が出てきて、
二人の関係に水を差していくこともあります。
演技性パーソナリティ側はその問題に気づいておらず、
相手側が自分を受け入れないということで激高するので、
この人格は、
もともとヒステリー性パーソナリティともいわれていますから、
けっこう惨事になります。
自己同一性の障害を克服していくには、
嫌いな側面、隠していた面を、
自分のなかに取り込んでいこうとする努力をすることです。
いじめの体験の中にある誤ったものの見方をほどき、
意味づけし直するのはとても有効です。
また、
弱さや脆さがあったから、
強くあろうとする人格をあえてつくっていたと意味づけしてみませんか?
なら今度は、
その弱さを大事にしようでいいのです。
等身大の自己から改めて外を見ると、
嘘や演技から離れた自然体で暮らしていけます。
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