2023年5月22日月曜日

境界線の問題を持っている状態に気づかない行動

 


昨日の内容に早速ご感想が寄せられたのでご紹介します。

あるあるなケースを載せ忘れてました。(すみません)


昨日のAさんとBさんの違いの件なんですけどね、

黙っている人の表情を見て、

『怒ってるんですか?』と確認作業をする人っていますよね。アレ。

まさに世界観の違いからくるものです。


この確認作業をせずにはいられないのも共依存者の特徴。

自分の世界観から外を見ていて、

一度不穏になると、もう確認せずにはいられない状態になります。


癒着行動は、自分の不安にだけ囚われて、

しつこく相手に問いただしてしまうのです。


そもそも他者との人間関係は、

どこまでが相手の感情や意見で、

どれが自分の感情や意見かが、

ハッキリ区分けされてないといけません。


人の違いを認めながら行きつ戻りつし、

ゆっくり作り上げていくものという学習が、

まだ身についていないのが共依存です。


合体化願望(分離不安)を薄れさせていく学習や、

見捨てられ不安(嫌われたくない)を乗り越える学習が行われていないのは、

家庭内では、

つねに癒着(親子カプセル化・夫婦同一化)が常識で執り行われているためです。


それこそが愛の形という神話を、

どこまでも信じていませんか?


どんなに言葉では『ゆっくりお近づきを』とお話していても、

行動そのものは、しがみつき。

心理発達問題の合体化や安全確保を隠すことはできません。


行動は、心の信実を反映します。


この後にお話しする『共依存の二次的症状』を合わせた10個の症状を、

生活のなかで隠すことは、まずできません。


欠乏が動機の行動は、隠せないものなのですね。


機能不全家族に興味を持って研究学習して20年以上が立ちますが、

共依存が核にある人間同士が家庭を営むため、

介護期や終末期までずっとトラブルに見舞われています。


根源は、お互いの甘え損ね(やってもらいたい)。

共依存の一次的症状5個をずっと解決せずに引きずっていたため。

心理発達の未学習によって起こっているものたちなのです。


日常生活において混乱が続くのは、

この行動が、

『好み』という類で扱われてきたためだと思います。


境界線を引かない癒着の問題は、

あくまでもご本人の心の問題であって、

相手側の問題ではけしてないんですね。


一緒の意見でいつもいて欲しい、

急接近で仲良くなろうとする、

昼夜関係なくメールで連絡する、

公私関係なくメールで関わりをつくろうとする、

一週間に十日来いくらいない勢いで一緒に居ようとする、

こうした内容は、

不安をなくすために、相手にしつこく問いただす内容で、

みな癒着・しがみつきの心理から起こるものです。


相手にしつこいと感じさせ、

離れていきたくなる原因になっているのに気づかないといけません。


子どもの頃に見て愛情関係と思ってきたものや、

幻想化しているいいイメージが、

すべて正しいとは限らないという悲しみを越えて、

新しい価値に触れにいこうとすることが成長です。


ぜひ留まるより成長を。

一人でも多くの人がトラブルに見舞われずに、

人生を送っていただきたいと思っています。



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