心のメモ帳にようこそ。
このブログが皆様のお役に立てますように。
精神科医が出版した書籍のなかで、
この鏡返しの行為は、
白雪姫の義母の行為が当てはまるといってました。
「この世で一番美しいのは誰?」の質問に介して、
鏡が「それはあなたです」と応えるアレ。
物語のなかでは問題行為にしか映りませんが、
しかし、
心理発達理論では、
この行為に意味があると心理学者たちはいいます。
病的になってしまう自己愛性は、
その人そのものを受け取ってもらうという充足が、
適切に行われなかったことがあげられるからです。
子どものころは等身大の自己そのものを観る客観視なんて備わってません。
むしろ欠点など何もない万能というスタンスで行為に及んでます。
なんでもできるような大きな気持ちで自分という存在を見出しているもの。
それが普通です。
その状態から自然に出てくる素朴な気持ちを、
周りの人が、
微笑ましく受け取ってくれることが子どもにとっては何よりの幸福です。
なんていうのかな、
子どもが盛り盛りになっちゃっている表現も、
愛らしいねと笑顔で同意してる風景を思い描いてください。
そういう年齢だからこそ必要です。
満たされる時間のなか、
対応してくれる人に対して信頼関係が生まれ、
それによって強い抵抗を起こさず、
強気や虚勢にだんだん固執しなくなるといいます。
問題化する自己愛性の持ち主たちは、
この経験がなかったか、
取り上げられたか、
対応をやめるのが早すぎた可能性があります。
その結果、
充足するどころか、
強い抵抗を心理的に作り出し固執する羽目になったといえます。
不運が積み重なってしまったと考えられます。
本人が充足したという段階を長い目で見て待つという子育てのスタンスが、
止まった発達を促していくと結論づけてます。
確かにその傾向は実際のケースで起こりました。
対応する側が、
傷ついた心の安全基地として機能するか否かの問題なんだと思います。
ただ、
なぜ覚悟が必要ですとお伝えしたかご説明しますね。
それは、
対応する側に自立心がなければならないからです。
境界線を引くのがわかっていてお互いのポジションがはっきりしていること。
一方で、
もしも対応する側が愛着不安定型であったり、
共依存者・アダルトチルドレンであった場合はこれとは別物です。
振り回されて、
どうしていいかわからない状態は極力避けなければなりません。
とくにややこしいのは男女の関係です。
この心理段階にとっては、
対応する側は『いいおっぱいの母親』になる以外の選択肢がないからです。
解説は明日に続きます。
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