2019年1月29日火曜日

見つけられても許せない肥大した自己の暴走

完全無欠アイデンティティーは、

その存在をまた見つけられるのも、

不愉快でたまりません。

それで歪んだ喜怒哀楽が発露します。


おだて、褒め言葉には喜びが隠せません。

しかし、

失態は誰よりも許せません。


その失態を起こしたのは自分ではないと、

誰よりもご本人が強く思っています。

それを他人に見破られるのも、また不愉快でたまりません。


恥をかきたくないという思いが異常に強く、

神経質な状態を作らざるを得ないため、

他者を支配する戦略を細かく立て始めます。

計算高さは繊細さの裏返しです。


本来現実に起きたことは、

なにより現実の自分です。


しかし、それを認めることは出来ません。

結果、

非現実の『そんなことは起こさない自分』を中心に物事を組み立て、

頭を毎日使っていきます。


言い訳がずらずらと出てきます(転嫁・否認)。

相手の落ち度をわざわざ作って(投影)、

安心しようとさえします。


これは現実の自分が関わって起きたことに、

他人の目が行かないようにするための、

低次な自己防衛機制です。


これで妄想の自分に、

しがみつく結果を招いていきます。


現実の自分を認められないということは、

同時に、

非現実の実在しない自分を自分だと思い込んでいるってこと。

基準は常に完全無欠アイデンティティーだってこと。


青春期心性の人が、

どこか周りから見ると、

ずれた認知や突飛な行動を繰り返していると見破られるのは、

自分と向き合うことを避け、

根本原因を見つけていないからなんですね。


また、

それを隠したがり正直になれないのは、

どこかで楽な方へと常に流される愚かな行為を、

ご本人が気づいている現われです。


それでも非現実な自分を選び続けるだけの価値が、

完全無欠アイデンティティーにはあるんですね。


そのからくりを鏡返しするのは一苦労します。

ですがやらなければ、

完全無欠アイデンティティーに侵食されて、

ただ時間だけが過ぎ、

歳を取って生きることになります。


野放しにした結果、

ご本人がいつまでも落ち着かず、

近親者がこの人の犠牲になって多大な損害を被っています。


今までにブログで、

かりそめの自立心、

人に甘えさせない厳格冷酷人格、

お饅頭の皮、

偽りの自己、

と表現しているは、

すべてこの類と思ってくださって結構です。

それぐらい青春期心性って、

多くの問題を内包するだけのものがあります(^^ゞ


大人の青春期心性は、

青春期真っ只中の年齢と違って、

人格が板についてしまっているので、

ちょっと難儀です。


難儀に向かってしまった経緯をちょこっと、

明日お話しします。







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