老年期に大きなしわ寄せが来ています。
まず老人鬱に視る傾向。
否定的な部分を統合して、
受け容れることが出来ません。
仕事がない。
暇がある。
時間の使い方がわからない。
不安。
何もすることがない。
好きなことがわからない。
何をしてよいかわからない。
生きている意味がわからない。
死んだ方がまし。
どうしてこうなるのでしょうか!?
集団意識ばかりが育っていた事実。
代理自我による協調によって、
ご本人が支えられていた状態。
そのため役割が無くなった時点で、
自分の身の置き場を失ったも同然で、
絶望感のほうが大きくなってたのです。
精神性と統合性の成熟があったなら、
まずこれはありえません。
役割や評価も、
しょせんは社会性の中で手に入れて来たものです。
それらは真の自分ではありません。
そうしたものから一歩抜け出して、
一人の人間としての生き様を、
余すところなく受容して支えている力が、
精神性です。
これを持っていないと、
老いることを受け容れ難く、
エゴイスティックな自己陶酔が通用する場を欲しがります。
執着心が邪魔をして、
遁世的にのんびりと、
余生を快く過ごすことが出来ないんです。
未統合のまま(というか、イイとこどりのまま、分裂ね)
アイデンティティーが良く起こすケースで掴んでください。
過去現役時代、
それは颯爽と風を切ったように活躍していました。
本人の性格傾向は明朗活発で聡明、
その場に合わせた振る舞いが器用に出来る人です。
本音と建て前を上手にしっかり分けて、
ご本人は「社会常識」はバッチリと思っていました。
評価もいいです。
器用に立ち振る舞う自分は、
利口。賢い。しっかり者とか、
勝組と自負していたところがありました。
肩書も経済力も立派です。
しかし、
老年期になって分裂気質が表面化します。
社会評価の高い役割人格を、
真の自分だと思っているために、
周囲の人が自分を丁重に扱っていないとすぐに、
暴言的に訴える手段しか出来ないのです。
ご本人だけが「過去の自分に拘った世界」に生きているんですね。
暴君のように高飛車に振る舞っていたかと思えば、
老いた身体や思考は上手く以前のようには働きません。
だれかの援助や介助が必要なときは、
途端に「あれしてくれ、これしてくれ」と、
まるで子供のような振る舞いを始めて、
押し通そうとします。
家族の日常を脅かすほどです。
赤子以上に自制が全く効きません。
見守り手が側からいなくなるとすぐ不快になり、
八つ当たりや援助や介護の放棄だと嫌みが始まります。
やり方がなってないと無価値化することも多々あります。
足らぬものを補ってもらいたい甘えの構造を隠すために、
ダメ出しの手段を異常なほど使っていきます。
この人の行動は、
誇大化した役割人格を続行するために起こってます。
分裂していた性格は、
次から次へと露見します。
思い通りにならなければ、なにかとすぐ感情失禁です。
自分を支えるアイデンティティーなどはもともとなく、
評価から得た自分を繋ぎ合わせたアイデンティティーだったのです。
介護する人が問題なのではありません。
介護される人が老年期まで、
アイデンティティーの問題を持ちこしたままなのが原因で、
家族中を巻き込んだ異常事態になっていたのです。
7/8ブログのなすり合いになる結婚の『未来図』ですよ、これ。
自我の統合性に達するには、
日本人が苦手な「自発性と罪」について学び、
自分で自分を支える風紀を作って持って、
生きなければいけないのです。
今年ハナミズキの一年のテーマに、
『風紀を作る』を掲げました。
覚えていますでしょうか!?
あなたのアイデンティティーが着実なものになり、
自分らしい生き方を選べていると実感するころには、
自分を支える風紀は、
必ず作られているはずです。
湘南茅ケ崎Salon Hanamizuki
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