ヘルパー(共依存)母親と、
サポーター(自立)母親では、
精神的発達に違いがあります。
食器洗いの一件を例に説明します。
母親が、
子どもに『食器を洗ってくれる?』と希望しました。
子どもが食器洗いをやり終えたところです。
・ヘルパー(共依存)母親の家庭の場合
母親は子どもの食器の洗い方に不服です。
「なにこれ? 出来てないじゃない。なんでわからないの?」と顔色を変え、
子どもの行いが悪いと怒り出します。
母親自身、もっともな言い分だと思って叱責します。
それに対して子どもは、
「食器洗ってって言ったから、やっただけじゃない」と言い訳してきます。
食器洗いに限らず、こんなやり取りが常日頃起こります。
母親の行動を掘り下げます。
食器洗いをお願いするとき、
『母親と同じような洗い方に収まること』を想像しています。
①親子を同一化、同意しているものと錯覚してます(線引きなし)
②母親は、頭の中でこうなってほしいと計画しています(妄想計画)
③子どもをコントロールして、心の充足を図ろうとしています(支配)
④想った通りにならなくて不服です(憤怒する)
⑤否定・批判を繰り返し従わせようとします(他責)
子どもの行動を掘り下げます。
食器洗いをお願いされたのが発端です。
しかし、
『どのように』食器を洗ったかは子ども自身の責任です。
ここで子どもが気の毒なのは、
そのことに冷静に向き合うことよりも、
母親が怒って感情をぶつけてくるので、
自我を守る防衛機制のほうが優勢になり、
母親が悪い(他責)という状況に至ってしまいました。
最終的に、
子どもは責任を押し付けられて、
退行欲求を隠し持ちながら、
イヤイヤでもやらなければならないと強迫症状を覚えます。
結局、
怒られないように⇒怒られないためにやらなければいけないと、
浅はかな解釈と歪んだ認知に終わり、
母親に吞み込まれた状態に落ち着きます(母子一体化)。
冷静を欠いたヘルパー母親の行動によって、
子どもの知的・精神的発達が遅れます。
では、
明日サポーター型をご紹介します。
違いを見つけてくださいね。