2018年10月28日日曜日

感情豊かな人が境界性パーソナリティ障害を起こしやすい


人が持って生まれた傾向に、

感情型と思考型ってあると思います。


感情豊かな人のほうが、

やっぱり愛情を欲しがります。

人と触れ、一緒に居たいと願い、

それが叶うような生活を希望しています。


ケースとして取り上げられるものに、

キャリア思考があります。

思考型が優勢で結果論で動くタイプ。

殺伐としたなかで実務に長け、

感情をむき出しにしてくる感じではない。

けっこう冷徹な部分を持ち合わせていて、

容赦なく瞬時に行動を選択していきます。

共感力の乏しさがいいほうに使われたりします。


一方、

毎日の平穏を望み、

繰り返される他愛ない実務を熟して、

愛する人との時間を最も大事にする生活を希望する人は、

共感力と感情型が最大に発揮していると言えます。



後者の人が前者のような人たちの中に就職すると、

思考型は感情型を鬱陶しいと回避しますし、

感情型は心が折れる経験をします。

少なからず性質が影響しているんですよね。



そもそも純粋に共感力のない場合、

境界性パーソナリテイ障害を起こすのはまれだから。

最近のブログの対象は、

表向きは前者の思考型なんだけど、

中身は後者の感情型がどっぷりと陣取っている、

とっても複雑な状態の方よ。



いつもクールな側面を見せている思考型でも、

良く観察すれば全然中身が違います。


優等生アイデンティティーで苦悩し、

もう我慢も出来ない状態になって、

境界性パーソナリティ障害を発症する人は、

もともと感情の受容を沢山必要としてた人が、

思考型っぽく見せていた場合が多いのです。


子どもの状態から大人になる発展途上の青春期の延長線上のまま、

なかなかアイデンティティーの獲得が確立されていないことが多いのよ。

既成規範や規則的な枠組み外での自我が見当たらず、

現実の自己と想像の自己の見分けがつかないの。

かつ上手く統合できないため、

情動抑制も不十分になるのね。

自我を防衛機能も、

高次的なものよりはどちらかと言うと低次機能を優勢にして働かせます。


これを俗っぽく言うと、

一見社会性がある大人っぽい人のように映るのですが、

思い通りにならないと駄々っ子のようになります。

大人扱いをすれば子どものようになり、

子ども扱いすれば、途端に妙なプライドを持ちだし、

冷酷で残忍な振る舞いをする。

ああ言えばこう言うなど、

万能や誇大自己を振りかざし、

口は達者ですがそのくせ実行にはなかなか及ばず、

臆病に情報を色々と搾取する手口に出ます。

一瞬のうちに主体の反転や衝動的な行動の選択が多く、

都合の悪いことはスプリッティング。

外側のせいにし、

絶対に自己の責任はないと否認します。

低次機能的な自我防衛手段が沢山出てきます。



現代社会においてけして珍しいケースではないはずです。



強迫性パーソナリティ傾向が作られる環境の例。

優秀な子を育てたいあまり、よくありがちなケース。

テストの点数を視ても、

100点以外は指摘がすぐさま入る。

上位を維持するようにいつも促します。


出来ている点数に着目せず、

出来たない所にばかりやたらと着目する。


他には、

お友達や同級生、兄弟姉妹と比較されて、

速攻成果を出せとばかりに迫られてたり。

(問題集の山、塾通い、習い事などで毎日が忙しい)


気持ちを汲むことはいつも親もご本人もおざなりで、

タイムスケジュールが決まっていて、

実務的な処理をすぐ求める傾向が互いにあります。


人の心理的ストレス度は、

全く愛されていない状態よりも、

身近にいながらかち合わない状態のほうが高くなると言われてます。

そのため身内であればあるほど、

愛すれば愛するほど、

不満と憎悪と恨みが増長される特徴があります。

生活全般がこの状態では、

境界性パーソナリティ障害の火種を、

わざわざ作っているようなものです。


ちなみにね、

この強迫性パーソナリティの傾向があり、

かつ境界性パーソナリティ障害の火種を持っていると、

嗜癖は例外なくあります。

例えば収集癖とか。物欲。こだわりは必ずあります。

思考は志向になり嗜好になるから。

秩序指向性に基づいて持ってしまうと言っていいかも。

繰り返すパターン行動があるわ。

これの延長線上に恋愛嗜癖(妄想含む)も絡んでたりします。


境界性があるからどうしたって、

世話を焼いて欲しい人と世話焼きの組み合わせになるのでしょうね。

世話焼きって言葉に沈溺する志向ありよ。

(ラブアディクションの問い合わせが集まってきているので、

そのうちまたやりますね)




今日の洞察☆

強迫性パーソナリティをベースに持ち、

境界性パーソナリティ障害をドッキングした場合。

こうあるべきと思うことよりも、

自分の心の中の感情を、

もっと大事に汲み上げて欲しいと思います。

悲しかったこと、恨みがあったこと。

それぞれに一緒に共感して欲しかったと、

認めることからスタートです。

丸っと♡包み込んで自覚します。


まず最初に自分が自分(インナーチャイルド)の味方になりましょう。

次に誰かに話をして(親ではないほうがいいですよ)共感する場を得てみてください。

これで愛情の輪が広がります。


境界性パーソナリティ障害の場合、

愛着対象の人に多大な愛情をもらうスタンスに拘ります。

是非この機会に、

沢山の人の小さな愛情を集めて安心するスタンスを身につけましょう。


それから生来の感情型に気づくことは、

本来のアイデンティティーに近づくことになり、

再形成が楽しくなりますよ。

自覚して型破りしてみましょう( `ー´)ノ


境界性パーソナリティ障害が起きなければわからなかった自分の側面に、

しっかり光を当てて大事に育て、

再統合してあげてください。

嗜癖を脱出することも可能にしますよ~







湘南茅ケ崎Salon Hanamizuki
☆電話カウンセリング専用ダイヤル開設 0467-**-**** 受付START☆
メンバーズ様限定・電話心理カウンセリング対応可
ラブアディクション専用電話心理カウンセリングSTART(非会員様受付可)
http://www.ryohanamizuki.com/
自然療法の宝物☆アーユルヴェティックライフ♡ブログも不定期更新中