青春期はとても難関なんですよ。
児童期からだんだんと歩を進め、
男性や女性としてのアイデンティティー、
恋愛・性関係でのアイデンティティー、
学業的アイデンティティー、
職業的アイデンティティーを、
次から次へと獲得していく時期に値します。
(忙しいですわね)
そのためこの時期は、
青春期特有の境界性の問題や、
心身症や症候群が発症しやすいとされてます。
萎縮した自己愛が克服できなかったり、
誇大自己の調整がうまくいかなかったりが続くと、
手厚く守られている若者ほど、
精神的な耐力が育ちにくく、
神経症に傾きやすいのね。
なんとか優等生をやり続けていられるうちは良かったのですが、
その分そうでなくなると、
劣等意識がズズンッと積もっていきます。
取り残された気分や、
後れを取っている気分を強く感じやすいのね。
すると人はどこかで、
自分のアイデンティティーを格段に引き上げてくれる場を求めます。
それが結婚です。
そして結婚して躓く人が出てきます。
結婚生活の破たんに加担しているのが、
青春期に片づけられなかったアイデンティティーの問題に、
社会的評価が上乗せされることです。
社会的賞賛と地位。
経済力。
結構昇進してたりすると、一見盤石のように映るのです。
がしかし、、、、、蓋を開くと、
強迫神経症が入り込んでいる結婚生活は、
パートナーにとっては牢獄です。
毎日の生活が、
針の穴に糸を通すような生活になります。
結婚生活は、
『自分規範』最優先で営むことに固執します。
二人の価値観を作るのではなくて、
自分の価値観に従って欲しくてたまらない。
結婚生活は内なる支配欲とナルシズムが、
実現する場を得たのと変わりません。
優等生である以上、結婚生活の場は主導権を持つのは自分。
誇大自己がどこまでも肥大していきます。
○○でしょ。
違うでしょ。
どうしてわからないの。
正しさの争いが絶えることはありません。
自己アイデンティティーの欠如があった場合、
その結婚生活は、
どこかの本やテレビで流している情報が主体です。
誰もが羨むお家に住んで、
パートナーには○○してもらって、
子どもには○○してもらって、
延々とこんな感じが出てきます。
慣れ親しんだ習慣は、
ズレを嫌がる強迫神経症に至っているのよ。
どんなことをしてでも外では活躍の場を求め、
注目をされることを望み、
どこから見ても、
優等生の夫・妻、
優等生の父・母、
優等生の私(僕)をやっぱり維持しようとしていきます。
甘え損ねのメカニズムによって、
自分が甘える領域を確保するために、
交際中よりもっともっとルールが増えます。
その通りでないと不満になります。
パートナーがひとつ何かを言おうものなら、
倍以上の小言が返ってくる始末とかもあります。
その状況を作っているのは、
ご自身のパーソナリティの問題であることに、
成績優秀者であるほど着目はしません。
自然と目を逸らしています。
誇大自己が目を瞑られていくと、
躁的防衛が主になります。
攻撃は繰り返され、これも強迫行動の仲間入りをします。
するといつも怒る。
すぐ怒るになります。
強迫性はご本人の意思を乗り越え、
やらずにはいられなくなります。
この状態を繰り返すと、
パートナーが取り合わなくなるか、
離婚に至るケースが多いです。
今日の洞察☆
自律訓練法が必要です。
神経質の度を越していると考えましょう。
自分自身の問題として自覚することから始めます。
相手の行動に対して、
優等生の自分は被害を被っていると思う考え方を捨てる必要があります。
境界線を引いておらず(境界性)、
パートナーに合わせてもらってご機嫌になる状態に目を向けます(依存性)。
愛着対象者に依存をし、
何事も自分ルールに従うように、
強く迫っている自分にも気づきましょう(強迫性)。
また、
情動の不安定さをコントロールすることを避けないでください(回避性)。
穏やかになれないことや、
スムーズにできないことに、
不快症状が現れても抱える訓練をします(怒りの学習)。
慣れていないだけですので、
訓練で慣れていきます。
(幼児性万能感を看破します)
もうひとつこれは大事なことです。
周りの目を気にしている人は、
自分が周りから見られていると思い込んでいます。
(投影)
私(僕)に注目をしているはずだと潜在意識で想っています。
(自己顕示欲)
実は周りはそんなに関心を寄せてはおらず、
誰もがスルーしていたりします。
一般からは『抜きんでた自分』でいたいと思う人は(ナルシシズム)、
自意識過剰を捨てるとラクになります。
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