2018年10月8日月曜日

誇大化自己がエリート意識と特権意識に結びつく


自己愛性パーソナリティになる因子に、

誇大自己があります。


誇大自己は、

自分を神様やなんでも出来てしまう人に見立て、

物凄い影響力も持った人物と自分を錯覚する要素を持ちます。

①自己顕示欲

②幼児性万能感

この二つの要素から成り立っています。


人が劣等感に浸かりきってしまったとき、

人の脳は誇大自己を持ち出して、

下がりきってしまったベクトルを、

引き上げてくれた感覚を、

誰でも一度は持ったことがあるのではないでしょうか。


人間性に備わる心の仕組み。

もし誇大自己がなかったら、

私たちは自己意思を持つことを、

許されなかったかもしれません。


不意に何気なくつくる理想だって、

良く分析すればつくる時点では幻。

誇大自己のイメージを未知なる未来に持ち出して、

あんな自分になれたらいいなぁと夢を描き、

それに向かって努力をしているわけです。


幻を悪いことだと決めつけるのではなくて、

使い方を学ぶことだと思うのです。


境界性も自己愛性も、

私たちの心に備わっているモノ。

それをよく理解して、

自己の成長の為に上手に役立てることだと思います。


膨らみ過ぎた誇大自己は、

失敗がとても嫌いです。

なぜでしょうか!?


それは万能ではない自分を知ることが恐怖だからです。


あなたの心の中身に、

①自己顕示欲が沢山満たされたい

②なんでも出来ちゃう万能な自分のままでいたい

ありますか?

二つの前提が強くあると、

至る所で小さなズレに不快感が現れ、

不安&不満材料が増長され続けます。

改善すら手がかかりません。

反省からも逃避します。

それが幼心というもの。


誇大自己が妙なプライドをつくり、

それで特権意識まで創り上げてしまうのです。


訓練が始まると「良くやってしまう」と問い合わせが多かったダメ出しも、

極端な劣等感と優越感の狭間を、

右往左往しているために起きています。


(メカニズム)

「自動思考」
きっと私(僕)なら、○○ぐらいで出来ちゃうだろう(予測)

「気づき」
上手くいかない、なぜだ。不愉快(現実)

「顕在意識」
なんでこんなもんが出来ないんだよ(ダメ出し)
もっとできるはずでしょ自分なら。
出来ない自分なんて許せない。考えたくない。

「潜在意識」
そんな自分はすぐさま居なくなってくれ(排除)


上手く結果が出せなかったことは今すぐ無かったことにして、

恐怖感覚を味合わなくて済むようにするために、

ダメ出しを手段として使っているだけなんですね。


これは本題に入り込むのが嫌な現われなんですね。

①自己顕示欲と②万能感が満たされず、

崩されることがなんだか嫌なんです。。。。

出来たら優越感だけに浸っておきたいなぁ願望なのね。


逆説的に、

自己顕示欲や幼児性万能感が強く残っている自分のほうが、

よっぽど幼くて嫌だと思えれば、

恐怖感覚をもろともせず、

えいやーーーーッと心の扉を開けちゃって、

光を当てて分析しちゃえるので、

簡単に成長するんですって(笑)

これホントです☆


誇大自己がでっかく陣取っていると、

物事を深部から編成し直すことは叶いません。


強がり。

これは残念ですが躁的防衛です。


実は、境界性パーソナリテイ障害を起こす人たちの中に、

社会的評価はあくまでも高い方々が結構いらっしゃるんです。

成績優秀のラベルを過去に沢山もらっている人たち。

一度は羨望の対象に選ばれた人や、

一定レベル以上の成績を収め、

高学歴の持ち主さんたちがいます。


どうしてそうなるのでしょうか!?

そこには誇大自己に寄りかからなければ、

危険が迫っていると思い込む、

不思議な心のからくりがあります。


合理化教育システム、

詰め込み教育。


親子が主従関係によっていつの間にか営まれ、

その環境によってどっぷり身についてしまった要因が重なって、

境界性パーソナリテイ障害のベースを持ってしまっていたのです。

明日に続きます。








湘南茅ケ崎Salon Hanamizuki
☆電話カウンセリング専用ダイヤル開設0467-**-**** (10月中旬受付開始)☆
メンバーズ様限定・電話心理カウンセリング対応可
ラブアディクション専用電話心理カウンセリングSTART(非会員様受付可)
http://www.ryohanamizuki.com/
自然療法の宝物☆アーユルヴェティックライフ♡ブログも不定期更新中