実は、境界性パーソナリテイ障害を起こす人たちの中に、
社会的評価はあくまでも高い方々が結構いらっしゃるんです。
成績優秀のラベルを過去に沢山もらっている人たち。
一度は羨望の対象に選ばれた人や、
一定レベル以上の成績を収め、
高学歴の持ち主さんたちがいます。
彼らの成長課程で身につけたモノは、
一体なんだったのでしょうか。
掘り下げます。
多くの人に該当した成長課程は、
塾通いをしたりして進学校に進み、
そこでは成績は大抵上位に位置づけてます。
アルバイト経験もあまりせず、
校則を守って難なく過ごす。
予備校に行ったり、
家庭教師をつけたりして一流の大学に進学して、
合格をした時は親も喜んでくれています。
楽しい学校生活が待っていると想っていた。
その後は、
就活はそれなりに安定している情報がある就職先を見つけて、
親も納得してくれていました。
なんです。。。。
この背景にあった心理教育はというと、
①他者の意見や情報に従う → 依存性
②一定基準に達しなければならない → 強迫性
③遅れや失敗は不幸なこと → 回避性
この3点セットの併存は、
境界性の問題を長引かせる要因になっています。
解説しますね。
親子カプセルの長期化によって、
同一化の状態に知らず浸かります(依存性)。
子どもの前にいつまでも親の価値観や規則が立ちはだかって、
親の価値基準や情報からの脱出に、
どこか不安や後ろめたさを持っています(強迫性)。
親も子も反抗期をなんとなく忌み嫌い、
自己意思を持つことに疑問があったり自信がもてなかったりで、
自由意思や行動を回避します(回避性)。
これらの習慣は、
社会で現状最有力候補の情報を追従するに至り、
それで自己価値を図り、
見栄えや人目を生涯気にするようになります。
成熟した自己愛によるものではありません。
未成熟の自己愛のまま。
青年期の延長です。
自立しているようで非自立性です。
安住や安定とは一体何を意味しているのでしょうか。
不安定の中でも難なく自力で、
いつでも立て直しが出来る人と、
不安定になると難の前に屈し、
立ち往生が長引く人の違いはここにあります。
親の価値基準を満たすことや社会的評価さえ良ければ、
社会や会社では十分通用し、
幸せな生活がずっと続いて可能になるはずと信仰してました。
親からもずっとそう思い込まされてきています。
習慣化した依存性と強迫性と回避性によって、
他の価値基準をつくることが大変難しくなっていたのです。
境界性パーソナリティ障害を発症するに至る起因として、
まず同一化対象物を常に求めている状態であること。
この場合は、親、先達、情報などがそれに値します。
次に、基準を達成しているか否かが問われ続けています。
本人軸ではなくて他人軸です。
他人の判断でベクトルが変わりやすい脆弱性が残っています。
ズレに過敏に反応し、情動が不安定になります。
境界性パーソナリティの特徴的な行動である下記が、
・先入観
・すり替え
・投影同一視
ご本人を振り回していきます。
またその情動を鎮めるために外部の力を借りざる得ません。
愛着対象者や他者を巻き込み、
元の鞘に収まる状況に異常に固執するか、
改善案を他者から提供してもらうかの選択に、
自然と向かいやすいのです。
依存性と強迫性と回避性によって、
割り切りが出来ずに尾を引きやすくなってます。
今日はここまでね。
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