2018年10月16日火曜日

経済成長と合理化から生まれた副作用

先日のブログで、

現代は若年層の自己破産が減少する一方で、

中高年層の自己破産が増加しているとお伝えしました。


平成時代の人よりも昭和時代の人のほうが、

お金の使い方が荒いのでしょうか。

ここには物質至上主義が関係しています。


近代文化とは人のゆとりを生むとされ、

沢山の開発を成されてきています。

しかし、そのゆとりを作ろうとする人たちは、

ゆとりとは程遠く社会に駆り出されっぱなしを、

余儀なくされていました。


その影響は家庭に現れました。

親が居るときと居ないときとでは、

あからさまな違いが生まれていました。


親に干渉をされる面倒な時間と、

親の干渉から免れる甘い時間の差。


親が在宅中は、親の規範を押し付けられます。

親もその方が合理的です。

一方で親が不在であれば自由です。

この極端な緊張と弛緩は、

人間の人格に二つの面を作りやすくしてしまいました。

二面性です。

(人に甘えさせない大人人格と子どものままでいたい人格よ)


背伸びをする大人の時間(かりそめの自立心)と、

何もしなくてよい甘えられる時間(幼児退行)。

これが習慣化します。

器用に使い分けると統合が難しくなるのよね。

分裂気質。

一度覚えた蜜の味は、脳に記憶されそれを欲しがります。

すると使いたくなって、生涯付きまといます。


さらに、

親もさながら子も、

合理化の陰で自分の不満を物で埋め合わせることに、

慣れ親しんでいきます。


ご褒美。

知ってますか!?

これでなんとか心の不満を埋め合わせているのです。

それが習慣化されると、

脳は勝手に刺激を求めて探し始めます。

買い物への依存です。

物を得る興奮と快感を欲していきます。

ないとつまらなく感じます。


そこに暗躍するのが人の「見栄」ですよ。

誇大自己は見栄とも言い換えられますのでね。


如何ほどにして他者と差をつけるか。

その算段に使われるのが大きな買い物なのです。

人生の中で一番大きな買い物だろうとされている「家」。

昭和時代の頃は、

収入も上り調子が当たり前で、

永年就職で安定を持てると考えられてました。

(定年退職後は退職金と共に海外暮らし案なんてブームってたわ)


昭和モデルが一体化している場合、

物を買う習慣と体裁を気にしたり見栄を張る習慣、

ならびに社会的評価の情報を追従していく習慣とが合わさると、

身の丈に合わない買い物を、

次々にしてしまう危険が生まれます。


そこに近代の中年層の問題を合わせると、

自己破産が増加する原因がわかります。


それは晩婚化のことです。





ブログを読んでて「結構リアルだね」と、

最近ご感想を頂きます。

境界性は誰にでも関わるデリケートな問題ですし、

私たちが受けている教育システム上、

とても身近なことだと思います。


サロンで沢山の方々とお会いしますが、

その年齢層は10代から80代までとかなりの年齢幅があります。

でも、

心の問題として考えた場合は、

実年齢は関係ないんです。


だから親と子が一緒に同じ問題に取り組むことも、

けして珍しくはないんですね。


リアルだと思う方は、

ひとつづつ丁寧に紐解いていかれるとよろしいかと思います。

今までの過去の経験を結び直すチャンスと捉えてくださいね(*'ω'*)


常々サロンでもお伝えしておりますが、

メンタルヘルスは、個人のパーソナリティの善悪を問うものではありません。

パーソナリティに関わる心の仕組みを理解して、

新たに楽しんで形成するきっかけを得るに過ぎません。


植物を育てることによく似ています。

伸びすぎたモノや生い茂りすぎたモノは思い切って剪定をする。

必要な部分を捉えて可能性に掛けてみる。

どんな形になるのか、ちょっとした楽しみと希望にして、

ずっと大事に共に過ごすような感じです。


心は可塑性。

生涯育て上げる気持ちで取り組んでいただけると、

私としても幸いです。




明日へ続きます。








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