幼児期までは、
三つ子の魂百までと言われるように、
自我の根幹の部分になるのでとても大事です。
心理発達理論を参考にすると、
どの道をたどっていたのか、またつまずきはどの辺りで起こったのか、
掴みやすくなるかと思います。
ゴールに向けて、
どんな風に自分を導いてあげたらよいのか、
大枠を掴むために役立てくださいね。
③新生児期(生まれてから6か月前後まで)
授乳を通して、
とても重要な心理的関わりが行われています。
母体の中にいた余韻がまだまだたっぷりありますから、
母体未分離ですね。
まだ目も見えてないので、
人物を特定しているという感じではないですが、
泣いて自分の位置を知らせて、
自分の欲求を満たそうとします。
母体のなかではいつでも安全で、
満たされている状況に対して、
そうでない状態や、
お乳が与えられないのに不満を持ちます。
それが『新生児の怒り』。
お腹が空いて母親の乳首に向かって、
ガブッと噛みついちゃう赤ちゃんもいますよね。
母親が頻繁な授乳のリズムで睡眠不足に陥っていることも、
乳切れを起こして上手く対処できないのもわからないので、
赤ちゃんの怒りは強くなります。
母親が対処しきれない状態に陥って劣等感を持ってしまうと、
子育てがとても辛くなってしまいます。
母乳を与えるという課題を前に、女性陣は悩みます。
母子関係が悪化しないように、
周りの人のホローが非常に大きな役目を果たします。
最近はイクメンの登場、在宅ワークのお陰で、
随分と改善されているように思います。
この時期、
温もりや満たされる感覚が阻害された赤ちゃんの場合、
大人になってからでも、
二度と体験できない母子一体化の体験を、
対象者を通して体験したいと、
心から願うようになっていてトラブルを起こします。
激しさを増す恋愛嗜癖や性依存は、
この時期の問題を持っているケースがよく見られますね。
乳児側。
パートナーの腕のなかで蹲りたがります。
抱きしめられる側以外はいや。
ベッドのなかでは、
一晩中体の一部が接触せずにはいられないとか。
甘えん坊の体験をしたがります。
子どもの頃の状況を親に聞くと、
じつは授乳が上手くいかなかったとか、
泣き止まない、夜泣きがスゴイとか、
養育者が突然不在になったとか、
上の子に手がかかって、
抱っこされなかったなどの事情が明らかになることが多いです。
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