2023年3月4日土曜日

あなたのそれ、罪悪感ですか? 不健全な罪悪視ですか?②

 


先に健全な罪悪感を身につける過程をご説明します。

家族関係を見直す材料、

自己心育の材料にしてください。


三つ子の魂百までって言葉ご存知ですか?

これね、心育の重要性を表現しています。


幼児期前半までに、

・温かなまなざしが常に自分に向けられている体験→健全な自己愛

・養育者が側にいて、訴えると与えられる安心感の体験→基本的信頼感

見守ってくれる存在が必ずある感覚が宿ります。

そこから一人で居られる能力を育てます。


そして次に、

原初的な生理的感情の『怒り』の扱い方を学びます。


この頃、

人間は幼児性万能感をもっているため、

自分を世界の中心だと思い込む力があります。(これは健全)

要求に対して周りの人に返してもらえない場合、

イヤイヤ病が始まります。

この時期の怒りは、意識して止められるものではありません。

(自然な感情というものの原初形です)


出てきた怒りを自分はどのように扱ったらよいのか、

怒りをどのように洗練させて、

自己主張や自己表現に繋げるたらよいのかを、

親を通して学びます。


これは、個性の土台になりますのでとっても重要です。


怒りの原因になった子どもの要求に焦点が当たって、

対処するのが健全です。


それが欲しいの?でも困ったね・・・・という感じ。

そうでないと、

子どもは何に怒っているか自分でもわかりません。

生理作用の発露と状況を紐づけるのは親の役目です。


要求に対して、

こういう理由で今は無理なんだよという場面がないと、

子どもは尊厳を守られた感覚がわかりません。


たとえ要求通りにならなくても、

尊厳を守られた感覚があるから、

人間の怒りは徐々に静まります。

(→宥めと諭しのトレーニングのところですよ)


この体験がたくさんあるほうが、

健全な罪悪感の勉強がスムーズにいくようになります。

落ち着いて身につける土台であり、必要な環境です。


一方、

子どもに対して、

弱々しい親、いつも緊張している親、厳しすぎる親、忙しい親だと、

子どもより親のほうに焦点が当たってしまって

子どものためになる対応が出来なくなってしまいます。


子を持つ親も、

家庭を守るために一生懸命に努力をしていますが、

ちょっとの意識の差で、

心育の土台が違ってしまうという事実があります。


続きは明日。



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