先に健全な罪悪感を身につける過程をご説明します。
家族関係を見直す材料、
自己心育の材料にしてください。
三つ子の魂百までって言葉ご存知ですか?
これね、心育の重要性を表現しています。
幼児期前半までに、
・温かなまなざしが常に自分に向けられている体験→健全な自己愛、
・養育者が側にいて、訴えると与えられる安心感の体験→基本的信頼感
見守ってくれる存在が必ずある感覚が宿ります。
そこから一人で居られる能力を育てます。
そして次に、
原初的な生理的感情の『怒り』の扱い方を学びます。
この頃、
人間は幼児性万能感をもっているため、
自分を世界の中心だと思い込む力があります。(これは健全)
要求に対して周りの人に返してもらえない場合、
イヤイヤ病が始まります。
この時期の怒りは、意識して止められるものではありません。
(自然な感情というものの原初形です)
出てきた怒りを自分はどのように扱ったらよいのか、
怒りをどのように洗練させて、
自己主張や自己表現に繋げるたらよいのかを、
親を通して学びます。
これは、個性の土台になりますのでとっても重要です。
怒りの原因になった子どもの要求に焦点が当たって、
対処するのが健全です。
それが欲しいの?でも困ったね・・・・という感じ。
そうでないと、
子どもは何に怒っているか自分でもわかりません。
生理作用の発露と状況を紐づけるのは親の役目です。
要求に対して、
こういう理由で今は無理なんだよという場面がないと、
子どもは尊厳を守られた感覚がわかりません。
たとえ要求通りにならなくても、
尊厳を守られた感覚があるから、
人間の怒りは徐々に静まります。
(→宥めと諭しのトレーニングのところですよ)
この体験がたくさんあるほうが、
健全な罪悪感の勉強がスムーズにいくようになります。
落ち着いて身につける土台であり、必要な環境です。
一方、
子どもに対して、
弱々しい親、いつも緊張している親、厳しすぎる親、忙しい親だと、
子どもより親のほうに焦点が当たってしまって、
子どものためになる対応が出来なくなってしまいます。
子を持つ親も、
家庭を守るために一生懸命に努力をしていますが、
ちょっとの意識の差で、
心育の土台が違ってしまうという事実があります。
続きは明日。