不健全な罪悪視の説明をしています。
子どもが怒りを表現した際に、
怒りの発端になった子どもの要求に焦点が当たるのではなく、
親側の要求に焦点が当たっている対処方法で、
怒りの扱い方が不健全になっていきます。
たとえば、
出来てなければいけないと常に怒られたり、
ダメな子、
馬鹿ね、
頭が悪いわね、
どうしてあなたはいつもそうなの、
何もできないわね、
いったい何回言ったらわかるの、
等。
このように、
恥をかかせたり、
家族の前でからかわれたり、
揚げ足を取られたり、
孤立させるなどの恐怖を子どもに何度も味合わされると、
子どもは『尊厳を守られる感覚』がわからなくなります。
子どもは、
存在そのものを’罪’と受け取ってしまいやすい。
繰り返すうちに子どもは、
怒りを出したらいけない、
感情を出すのはいけないことだと学習します。
対処した親側は、
意識したかどうかは別として、
子どもに罪意識を持たせたほうが、
親側の要求のほうへと誘導しやすくなるのを覚えます。
さらに誤った対処法は、
内なる要求をうまく言葉で表現できない親自身も、
この経緯の経験者なため、
不機嫌という形で周りに知らせる以外の手段を知りません。
結果、
子どもは親の怒りを鎮めるために、
『ごめんなさい』を選択し、
安全を確保しようと努力します。
いつのまにか家庭が、
監視と監修のような関係に至ってしまいます。
子どもの頃に親から教わった対処通りに、
間違った場合は、
自分に罪悪視を向けるべきだという内容が身につきます。
その後長い間、
不健全な罪悪視を使い続けるのは、
親の姿をそのまま自分の意識の中に落とし込んでいるためです。
罪悪視で自分を見るように、
きっと他人もそう見るに違いないと考えてしまい、
神経症や不安症になります。
もしかしたら、
罪悪視を持っているあなたに対して、
もっと自信を持っていいんだよと援助してくれた人の言葉を、
あなた自身で、
撥ね退けてしまった経験がひとつぐらいはあるのではないでしょうか?
これからは、
不健全な罪悪視を持ち出したときは、
できるかぎり分別してください。
前を向きたいと願っているときに、
足を引っ張るような苦しいベクトルは、
あなた自身で気づいて取ってあげてくださいね。
明日は、
不健全な罪悪視に伴っていく気をつけたい意識作用のお話です。