2018年4月29日日曜日

心配性は人間愛より支配欲に染まる

不安や心配に心が染まってしまったとき、

知性の高い人でも、

衝動的に感情論に走ります。


これを脳科学的に見ると、

高次の処理は前頭前野で行われてます。

しかし偏桃体が恐怖を感知すると、

前頭前野の働きにブロックを掛けて、

思考能力を妨害し、処理能力が落ちてしまうというのです。

冷静な判断は疎外されるのですね。


自分を防衛したいだけになると、自我に執拗に拘ります。

それが人間です。

他人よりとにかく自分。

自分さえ良ければそれでいい。

自分以外は破壊しても構わないとも思えてくる。

どうやってこの場を凌ぐか、生き残りをかけて情報を処理します。

劣等意識と無力さを克服しようとして、

力と優越を手に入れようとする。

心配からそんな攻撃・支配欲が生まれます。

我執に囚われているうちは、

残念ですが低次な処理しか出来ていないってことなのです。


人間愛より支配欲に簡単に染まってしまうのですね。

敵意から起こしている心配は、

おとなしいどころか危険信号なんです。


対人操作や試し行為を得意げにやって巻き込んでいく人は、

観察しているととても解りやすいですね。

恐怖→敵意→支配欲をストレートに表現。

自己顕示欲と合わさって強力化してますよ。


そして巻き込まれていく人は、

それ以上に複雑な精神構造をしています。

敵意による支配欲を相手に悟られまいとして、

もうひとつ処理を重ねて頭を働かせているんです。

恐怖→敵意→支配欲→隠す手段で抑圧する防衛機制

相手にわからないようにするために色んな手段を取っていきます。

ストレスがとても大きいです。


健忘・・・都合よく忘れて何もなかったようにする

無視・・・見なかったことにする(過小評価することで免れる)

眠る・・・寝ている間は忘れられます

歪曲・・・明らかな暴力を愛のムチ的にとる、あばたもえくぼ的。美化。

投射・・・内なる攻撃性を相手が攻撃的で困ると処理するなど

投影・・・「○○だと思う」「○○なはず」を良く使う人は要注意。自分の意見を相手に被せてます

自責・・・罪意識があるために自分を責める

補償・・・劣等意識から何かを補おうと行動する

強迫・・・罪意識から「しなければならない」と強く迫る

欺瞞・・・攻撃性や不快な感覚から逃れるために欺く

反動形成・・・敵意などを好意行為で覆い隠す

固着・・・無意味な行動を繰り返す

退行・・・幼児的な無力な態度に退行し、相手を支配する

逃避・・・問題から目を背ける手段に出る、本来の自分に目を向けない

攻撃・・・暴力的手段

セックス・・・快楽に陶酔して五感を休ませる


結構ありますね。

恐怖・劣等意識から自分を守るために、

人間は色々と行動してしまうのよね。

一次的なモノがだんだん習慣化して板につきます。

成功は蜜の味とは言ったもので、

成功すると「これがいいんだ!」となっちゃうんですよね。


巻き込まれやすい人は、

心配性の防衛手段を相手に上手く利用されていると思いますよ。

だから自己チェックして、

当てハマる行動があるようならやめてみてください。


やめるための心得

①自分を責めるのではなく、脳処理の性質を理解し誤って使っていたと受容する

②敵意は「支配すること」で、解消できると思う性質を持っていることを理解する


心配を欺かず、

その性質を知り、

振り回されないように自覚していくことです(^^ゞ

基本的信頼感を上書きし、

人間愛の豊かさを味わってくださいまし。







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